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■2006年11月30日(木)   伏龍と飲んだら             編集長 朱
 とうとう忘年会シーズンに突入です。
 午前中に収録2件と取材を1件済ませて、来月前半にあるハイホーの忘年会の会費を納めて、さっそく今日、まだ11月中なのに、今年最初の忘年会を気心の知れた旧友と開きました。
 こざっぱりとした小料理屋で鯛の子の煮物をつつき、アジの南蛮漬けを頭から食いついて、好物の酢ガキを頂いて、おいしいね、おいしいね、を連発しながら、お酒の飲めない友人はウーロン茶と寿司で、私は始めからお酒で、久しぶりの旧交を温めあいました。
 立ち話や喫茶店と違って、どっこいしょと腰をすえて、好みの物を好みのまま頂きながら、現在、興味のあること、新たにグループで学んでいることなどを聞いていると、本当に熟年層の向学心は衰え知らずだと感心します。今日取材した方も熟年になって起業をして、同じ年代の方たちと生き生きライフを実践しておられました。
 地域には、地域に生息する「伏龍」たちがたくさんいます。
 そのドラゴンたちと盃を交わして、生きる知恵や豊かな人生を学びたいものです。今まで隔月の交流会を主催する立場でしたが、年末の忘年会はただの参加者として、酒あり交流会を有意義に楽しみたいと思います。呼んでくださいね。

■2006年11月29日(水)   発送準備170ヵ所           編集長 朱
  月末です。月末だ! 月末やぁ!!
 玄関に「うぶすな」がドカッと積まれています。それをうんせうんせと運んで、必要数を数えて積み上げて、封筒に入るように半分に折って、紙質がいいから、なかなか半分に折れないのをせっせと折って、輪のなった部分がカサ高いのでテレコに差し替えて、宛名シールの張った角3号の封筒170袋に入れて、カゴに50袋づつ立てて、コピーした170枚の送付状を一袋づつ入れて、今度は封をします。
 これが難しい。硬いクラフト紙の袋の端を折って、セロテープで封をしていくのだけど、白上質紙90キロのうぶすな相当数を、半分に折った分厚さと、クラフト紙の硬さで、すんなり粘着テープが付きません。さらっと貼っただけではすぐ、紙の反発で剥げてしまいます。そこで、貼った後に布巾で一袋づつ封を押えていきます。
 苦労して出来上がった封筒を、50袋づつ三つの山に積み上げて、追加20袋と送付伝票をつけて、終わりです。後は、執筆された方やお世話になった先生方、各報道関係と個人読者用に30袋ほどを、普通の封筒に詰めますが、これも硬いので半分に折って、それを三等分に折って、封詰めすると封筒がコロコロしています。しばらくの間はテープカッターなどの重石をして発送し易くします。
 これが、奈良県下170ケ所の図書館や公民館に発送される「うぶすな」の舞台裏です。
 5日発行の新聞折込より少し早めに、図書館などに送られますので、早く手にしたい方はぜひお早めにどうぞ。

■2006年11月28日(火)   大学にて想う事             編集長 朱
 奈良の某大学で2度めの講義です。
 金色の銀杏と紅(くれない)のもみじ、みどりや黄緑の天然の錦に彩られた、古い学び舎を歩いていると、街中でしかも観光地の真ん中にあって、世間の喧騒を遮断した落ち着きに、やはり大学っていいなと思いました。
 その大学の「なら学」の講座で「地域の文化づくりと情報発信」などについて語らせていただきましたが、ひたむきな表情の学生さんたちを見ていると、またぞろ「うぶすな」のおかあちゃん心が顔を出して、「そんなに一生懸命生きなくてもいいのよ。人生はまだまだなのだから、20代30代がすべてじゃない、40・50代になったら重かった荷物がふっと軽くなるから。上手くいかないからと途中で絶望せずに、挫折なんて気にせずに何度も挑戦して、無事に、この年までおいでなさい…」みたいなことまでしゃべってしまいました。
 自分を振り返ってみても、なぜ20代はあれほど辛かったのか。今から考えるともっと楽に生きられたのに、若さって、無知って、本当にむごいと思います。その経験で、いま若者が、若さゆえに方向も希望も見失うことがあったら、教えてあげたいのです。
 その方向は正しいと。
 「迷っているのではなく、先が見えずに不安なだけだから。もうすでに霧は晴れかかっているのだから」…と晴れないのではと思い迷う若者に、希望を伝えてあげたい。
 そして御同輩方よ、もっと生き生きと、堂々と生きて、くちばしの黄色い若鳥に、鍛えた羽根の使い方を見せて欲しい。大人になれば怖いものなしだぞ、だから若さに足を囚われずに、しなやかに飛んで見ろ、と。若者に大人の生き様を見せて欲しい。
 今も昔も、若かった私も、いまの若者も、もっとも欲しているのは、自分の存在意義の「是認」だと思うから。

■2006年11月27日(月)   灯心にあかり実験            編集長 朱
  明日は某大学で講演があります。今度は聴くのではなく聴かせる立場ですが、ただ語るだけでは知恵がないので、映画「あかりの里」で使った、い草の髄の「灯心」を持って行って、実際にあかりを灯して見ようと思いました。
 まずサラダ油で実験です。浅い小皿に油を入れて、灯心を油に浸して、芯の端を2センチほど小皿から出して、マッチで火を付けました。かすかに、ジジジと油が燃える音を出して、灯心はすぐ燃えてしまいます。そんなはずはない、火は安定して持つはずなのに、と今度はゴマ油で実験。やはり火の走りが早くて、芯が燃えて黒いカスになりましたが、試行錯誤の末、ようやく炎が安定しました。
 ともしてみれば、頼りない灯りです。
 でも、電気も電池もない時代に、暗闇を照らす小さな人口のあかりが、どんなに心丈夫だったでしょう。昔の暗闇はまったくの闇でした。しかも心の中に魑魅魍魎(ちみもうりょう)が住んでいる文明暗い時代に、闇は、人知を超えた闇の世界を持っていました。その妖しげな「あの世」と、確かな「この世」をくっきり分けて、心の闇まで払ったのは、人が手にした人口の灯りです。
 細いイ草のスポンジ状の髄を小刀で抜いて、乾燥させて油に浸して、表面張力を利用して油だけを燃やす、という人間の知恵。その知恵の継承と積み重ねが、現在の深闇を払った文明世界です。
 もう必要がないからと、大した光源にならないからと、東南アジアから輸入した方が安いから、と、そんな理由で先人の技術も知恵も無くしてしまうのはとても愚かなことだと思います。
 安堵の資料館にお聞きしましたら、昔は台所に一本、厠(かわや)に一本、室内には奇数本をまとめて灯りを取ったそうです。
 DVDをご注文の方に、この「灯心」を映画で使ったままの長さでお譲りしています。灯りの点け方は映画「あかりの里」をご参考に、どうぞご自宅で先人の知恵に浸ってください。

■2006年11月26日(日)   即身成仏でした             編集長 朱
 今日は講演を聴きに行く予定があるため、翌朝の3時まで不眠不休で溜まったデスクワークを片付けていました。
 実は、講演を聴くのは大の苦手でして、少々不安があったのですが、これも勉強のためと意を決して聴講に臨んだのです。
 自分でも、毎月「夢殿サロン」で法隆寺長老の講演をお世話していますが、ただじっと座って聴講することは、まずありません。遅れた方のお世話や受け付けなどで、座っていても常に待機状態でした。
 会場の硬いパイプ椅子に、黙って座って長時間、身動きもせずに人の話を聴く、のがダメなのです。ホールの柔らかい椅子もダメ。包むような柔らかさに黙って座って長時間。…それだけで…即身成仏です。
 今日は雨模様で会場に暖房が入り、しかも大ホールの椅子だから柔らかくて、腰痛の腰をソフトに包んでくれました。
 さっそく資料を頂いてざっと目を通せば、大体の内容がわかって、後は空白欄に覚書を書き込めば資料としても完成する、ゆとりのある講義です。と思ったとたん、講師の話が遠くに聞えて、終わりの拍手の音で目が覚めました。居眠りどころかすっかり熟眠していたのです。
 まるでコマと同じ。
 芯を立てて走り回っているうちは、どんなことがあっても挫折しないけれど、一旦止まったり、受動態勢になったとたん、身体が休憩と判断して自然に電池が切れるようです。
 講演を聴きに来ませんかとのお誘いに、睡眠不足で聴く態勢ではないのを自覚して、丁重にお断りしていましたが、やはり、ダメでした。
 でも、自分の講演や講義でコックリされている方を見つけたら、少しみなさんの笑いを頂いて、起きて頂く程度の技術は身につけました。
 緊張しいの私ですが、舞台挨拶も含めて相当回数をこなしたので、少しは聞いてくださる方の表情が分るようになりました。経験は、どんな教師より勝りますね。

■2006年11月25日(土)   奈良名作映画祭参加          編集長 朱
 今日、第3回奈良名作映画祭にて上映された映画「あかりの里」は、広い会場で、最新鋭の映写機と大きなスクリーンにしっかり、くっきり上映されて、本当に「別嬪さん」な映画でした。
 やはり、笑うところはクスクス笑いが上がり、ここぞという所では、お客様の手が顔に伸びていました。映画が終わって休憩されるお客様に、ご挨拶しようと立っていますと、知っている方は「こんなにいい映画とは思わなかった、良かったわよ」というお言葉。知らない方からも「新聞や雑誌を見て、必ず見ようと思ってきたけど、思い掛けないいい映画でした」とも…。
 みな様、同じ言葉でお誉めを頂くのはなぜかしらと思っていましたが、年配の奥様から「いい映画でした。ほんとうにいい映画でしたよ」と何度も仰られて、気がつきました。あまりにシンプルな感動なので、言葉で表現できないのではないか、と思ったのです。
 大きな事件もなく、苦悩といえる苦悩もなく、普通に存在する、日常の中の愛あるいさかい。昨日の私たちの生活にあり、明日訪れる姿でもあるから、言葉にしにくく、それでいて確実に琴線に触れる、ふるさとの物語。
 言葉をさがして感想を紡がなくても良い、素直に胸をツンとさせればいいのだと思いました。

 舞台挨拶に、制作プロディーサーの赤松 亮さんと2人で立ちました。
 映画は総合芸術です。金と役者と監督だけで映画は作れません。驚くほど多くのスタッフの技術や才能が結集して、各自の受け持ちを最高の状態に保ちながら、一本の作品が出来上がります。その過程は、オーケストラの演奏のようです。
 乏しい製作資金でスタッフを揃えて、演奏までの状態に整えた赤松さんの力量を、忘れてはなりません。この方も、偶然に交流会に来られたのです。こんな粒ぞろいのスタッフが揃えば、誰でも、映画を作ってみようと思うじゃありませんか。
 うぶすなという桃園の、長田、横田丈実、赤松亮、この3人の出会いに、感謝! 感謝!

■2006年11月24日(金)  管理人 夕
久しぶりの更新となります。
●映画「あかりの里」サイトにDVDのお知らせ
●DVD頒布用メールフォームを設置

 数年前に突然映画が好きになり、編集長を巻き込んで映画館通いをしていました。同じ映画を何度も見て、ささいな俳優の演技の解釈を議論したり、背景の美しさや音楽の素晴らしさに酔ってみたり、撮影秘話を聞いて粗探ししてみたり、ひとつの映画を心ゆくまで堪能しました。この時間があったからこそ、編集長の中に映画を作ってみようという発想が生まれたのではないかと思います。
 私は映画「あかりの里」をひとりで見に行きました。隣には知らないおじさん、後ろにも知らないおじさん、少し離れて数人のおばさん、会場は8割がた埋まっていて、誰もが素人の作った映画に興味半分で来て、始まっても何となくざわついて集中できないようすでした。でも映画が後半に差し掛かったころ、それほど大きな盛り上がりはないようなのに、少しずつすすり泣きの声が混ざりはじめました。驚いたことに厳つそうな隣のおじさんまで泣いてる! この映画はふるさとや家族への想いが深いかたにより強く訴えかける映画なのでしょう。
 私も地元に残る(予定)の姉の立場であるせいか、弟くんの態度に苛々するところがありました。離れて暮らしているのにわかったような口を利いたり、親を心配させているのに不真面目だったり、大切なものを大切にできなかったりする彼に、正直むかっ腹が立っていました。だけど映画が進むにつれて姉は姉であるからこそ苛立っていても許し、母は母であるからこそ最初から許し、妻は妻であるからこそ呆れながら許すのだと、家族愛、というよりももっと体に染みこんだどこか本能的な情が彼らを結びつけているのだと感じ、私も最後は彼を許していました。本当にバカなんだから、こっちのことはいいから好きにやんなさいよ、というように。
 この映画は、素人が地域文化のために作ったもの、という部分がピックアップされがちですが、非常に心へ訴える力の強い物語です。ゆっくりと時間をとって、どっぷりと浸かりながら見てほしいと思います。

■2006年11月23日(木)   映画のDVD完成            編集長 朱
 映画「あかりの里」のDVDが出来ました。横田丈実監督のこだわりで、中の冊子も2色刷りでイラストページも入って、表紙込みの16ページです。
 撮影中の小話や、題字を御揮毫いただいた、法隆寺の高田長老のご挨拶も入って、冊子だけでも貴重な資料になっています。
 映画をご覧になってお手許に欲しい方、まだ見ていないけど興味のある方、地域資料として残したい方、文化活動の成果として参考にされたい方、また、ひとりこっそり感動されたい方、…どなたでもかまいません「うぶすな」にメールをいただけましたら発送させていただきます。

 税込価格 1つ 3200円 ですが、
 送料込みで送付いたします。

 まったくの素人が勢いだけで映画制作を手がけて、脚本の段階で監督とぶつかり、構想に添うべき広域7町を探し回り、手続き不備や書類不備であちらこちらにお願いとご挨拶とで一生分、頭を下げ続け、家の中がロケ地になって椅子1つ動かせなくなっても、毎日が、映画の物語以上にドラマチックで楽しくて、珍しくて、本当に価値ある日々でした。
 上映はまったく制作とは違う動きですが、それもまた「非日常」。
 東京から沖縄まで、大阪、奈良、まだまだ上映行脚は続きます。
 いつもと違う日々の、なんと刺激的なことか。
 その成果の「あかりの里 DVD」
 ぜひお手に取って、身近でご覧下さい。
 なかなかの秀作ですよ。
  
 それから、上映と講演、どこでも参ります。ヨロシク。

■2006年11月22日(水)   相互支援の輪              編集長 朱
 ここで「うぶすな交流会」を説明いたしましょう。
 うぶすなの母体であるタウン誌「うぶすな」に掲載された方と、速報性のあるFMラジオに出演された方を、相互に紹介してお互いの活動の輪を広げていただくために、隔月で開催される文化人の親睦会です。
 参加資格は、何か地域で文化的な活動をされている方。子ども会でも、老人会でも、写真家、画家、演劇人、未発表の作家、作曲家、ピアニスト、歌手、俳人、歌人…どなたでもかまいません。誰かに情報を発信したい方、また新しい情報を求める方なら、相互に協力し合えるはずです。
 私はこれを文化人の「相互支援の輪」と思っています。
 生駒郡は、生駒市や奈良市と違って、小さな町がいくつも隣り合わせでいながら、町政の壁で隣町の情報はなかなか流れてきません。住民の意思が町政を越えない限り、道路一つ隔てた隣町の、知人の演奏会が伝わってこないのです。
 文化活動を志すものに、壁は不要です。
 始めの交流会は、うぶすなに寄稿いただく先生方を中心とした、関係者10人くらいの紹介からでした。それが記事とラジオに出演した、モンゴル人留学生の馬頭琴の演奏が好評で、次は沖縄舞踊をみんなで踊ったり、いつか20人が30人になり、50人くらいになった時に交流会に熱が走りました。
 それが「みんなで、なんかしようよ!」でした。
 この文化力があれば何でも出来る。そう思えたのです。確かに、何でも出来ました。しかし、70人以上膨らみ始めたときは相互の紹介ができなくなり、次回から原点に戻って、テーマに沿って人数を絞りました。
 会を存続させようとするとき、自分の感覚を信じて軌道修正することも必要です。
 思い切って初心に帰りましたが、この12月は忘年会シーズンです。暮れは主催者が各忘年会に出席するために、交流会は休会します! 
 今度はみなさまの忘年会に参加します。ぜひ呼んでください!

■2006年11月21日(火)   国際雅楽フェスティバル開催     編集長 朱
 うぶすなの活動は映画だけではありません。映画上映と共に国際雅楽フェスティバルの企画も進めていました。
 うぶすな交流会を通じて、国際規模のフェスティバルを盛り上げる、雅楽グッスを考案したり、商品化して提供願うなど、雅楽演奏や鑑賞だけでなく、小物からも楽しんでいただこうと、グッズ制作の参加者を募集しました。
 すると、普通の家庭の楚々とした奥様が、非凡な才能を発揮して、すばらしいキャラクターを生み出したのです。それをTシャツやシールなどの商品にしたら、とても好評でした。はじめはお祭りの景気付けのつもりでしたが、かわいい絵が商品になって、彼女のご家族がとても喜んでくださるのを見て、なんてステキなのだろうと嬉しくなりました。
 みなさん才能はお持ちなのです。
 ただ、才能を開発するきっかけと、商品化するチャンスがなかっただけでした。チャンスは、ふとしたところから出現しますが、その時に、乗るか反るか、で明暗は分かれるようです。挑んで失敗するのは貴重な経験になりますが、行いもせずに逃したのは悔いが残ります。
 新聞を発行するにせよ、映画を作るにせよ、雅楽フェスタを開催するにしても、私の無謀を心配して必ず反対意見がありますが、大切な方々の反対に臆して無難に生きても、それは借り物の人生です。意に反した生き方をするより、人の言うことを聞かずに失敗しても、それが望んで手に入れた経験なら、次のチャンスに必ず、必ず、活かせます。
 安全な所に隠れて世間を見るより、同じ見るなら、体ごと世間に参加しようと思っています。
 

■2006年11月20日(月)   映画「あかりの里」上映        編集長 朱
 映画「あかりの里」の、今年最後のビックイベント「奈良名作映画祭」を25日に控えて、チケットの売れ行きも気になるところですが、上映前の色合わせや音のチェックも大切です。企画者の奈良シネマさんは、大きな光源のプロジェクターを新調して、映像の明るい、大きなスクリーンで、最高の舞台を演出されようとしています。うぶすなも紙面トップで宣伝して、ラジオでも何度も流しています。
 映画を作ろうと声を上げたときは、上映のことなどほとんど頭になくて、ただ、地域の伝統産業や、開発で消えていくふるさとを映像で残したい。ただそれだけで、地域のみんなに声をかけて資金を集め、人を集め、自分も走り回って、真夏の炎天下の「祭り」を楽しみましたが、出来上がったとたん、映画って上映しなければならなかったんだ…と、作った後で気が付いたのです。
 大きな壁を乗り越えたとたん、目の前にそそり立った崖を見つけた思いでした。
 それでも、作った勢いがありました。まず、東京で封切り上映を、それから南国の沖縄県鳩間島でチャリティー上映、大阪の本物の映画館で連続上映して、王寺、斑鳩、平群の地元は凱旋上映で…と。夢は膨らむ一方。しかし「素人の怖さ」の前に敵はありません。
 興行というまったくプロの世界に、素人が無鉄砲にも乗り込んで、曲がりなりにも次々と上映して、日本各地の方々の涙を絞りながら、映画「あかりの里」は、次第に大きな広がりを持ちつつあります。
 今日、久しぶりに監督にお会いして、曽爾中学での講演の報告をしながら、ようやくホームページもできたし、いまご覧のあなたにこうして語りかけることもできます。本当に、映画を作ってよかったなぁと、実感しております。
 もうすく25日です。奈良県文化会館国際ホールにて、開演12時には、監督の横田丈実さんと、私ことプロデューサーの長田朱美が舞台に立ちます。ぜひお出で下さい。みなさまにお会いしたく思います。

■2006年11月19日(日)   収録やり直し!             編集長 朱
 鬼の霍乱というか、元気印の私が、少し風邪っぽいまま今日の収録を3時間! 予定しました。30分番組2本の収録に3時間かけても、いいものはできないと知っていながら、初めての方だから少し時間を多めに取ってと、ホトケ心を出したのがアダでした。時間があれば始めから時間を贅沢に使って、肝心の収録時間を大幅に縮めて、狭いスタジオ内で体調不良の熱が次第に上がり始めて、ゲストさんの緊張をほぐせずに、とうとう2人のトークまで活気がなくなって、収録はさんざんでした。
 結局、すべてやり直し。
 もう一度、3時間かけることになりましたので、時間を有意義に使うために、もう1本追加収録を入れて、当日は3本続きの生放送のつもりで、やり直しなしの、勢いのある収録をするつもりです。
 映画制作のとき、突っ走りすぎる、勝手に判断する、など忠告いただきましたが、その忠告に従っていたら映画など出来なかったと思います。
 立場によって全体像が見える人、部分的に詳細な方、それらが双方の麗質を認め合わない限り、協力したものづくりはできません。収録の全体像が見えていたはずなのに、自分のリズムを乱したまま収録に挑むなど、始めから投げていたようなもので、今日は大いに反省しました。
 熱っぽいし酒飲んで早めに寝たいけど、締切の修羅場に突入しています。さあ、がんばって12月号を乗り切るぞ!

■2006年11月18日(土)   映画制作から上映へ          編集長 朱
 今日、宇陀郡曽爾村に映画「あかりの里」の上映に参りました。
 曽爾はいま晩秋の真っ盛りです。曽爾教育委員会のIさんにお迎えいただいて会場に向う途中、遠くに見えるポプラ並木が、いく筋も流れる黄金色の滝のようでした。山々はマダラに色づいて、もみじは紅と黄金色に輝きます。
 車中では美しい曽爾村の自然や、その村を守る方々と、高齢化する守り手たちの現状をお伺いしながら、簡単に「ふるさとを守る」とひと言では言えない、生活の重みを感じました。
 映画「あかりの里」のもう一つの見どころが、このふるさとに「残った」家族たちの日常の物語でもあるからです。映画の前後に私の拙い講演を入れながら、東京や大阪で成功するだけが良い息子ではない、地元に残って地場の活性化に尽力する「あととり」がいてこそ「ふるさと」は変わらずそこにあり続けるのだから、と、愛あって嫁いだ、農家の跡取りの嫁の立場で語らせていただきました。
 夫の祖父母や両親と暮らしながら、田畑の面倒を見ながらも、タウン誌を発行したりラジオのDJやりながら、その上に自主映画まで制作できるのだから、田舎暮らしのスローライフも、けっこうスローではない生き方なのかもしれません。
 
 都会でなくても、都市でないからこそ、地元に根付いた個々が手を携えれば、地方行政を越える文化活動が可能なのだと、眠れる獅子たちにおのれの潜在能力に気づいて欲しいと思うのです。

■2006年11月17日(金)   タウン誌「うぶすな」とは        編集長 朱
 そろそろ12月号の締切が近づいて、原稿チェックに追われ始めました。
 よく、なぜ「うぶすな」は2人で新聞が発行できるのかと聞かれます。タブロイド版で、広告が少ないので相当な情報量になりますが、読者からの投稿や掲載をお願いする寄稿型なら、1人でも発行は可能です。
 また、うぶすなのコンセプトは何ですか、とも聞かれます。そのコンセプトが2面の投稿欄なのです。発行範囲が奈良市や生駒市のような町や市ではなく、地方都市の生駒郡なのは、自分自身の足場が農家であること、田舎に嫁した女性たちが家庭から文化レベルを押し上げていること、その女性たちの文化活動を広域に発信できる、広報の母体となるためです。
 発行5年に入ると、女性だけでなく男性も学生さんも、自分たちの掲示板としてうぶすなをご利用いただくようになりました。映画制作や雅楽フェスタなどのイベントを企画して認知度が上がり、ようやく定着しているようです。
 今月号も新年号も掲載する予定の、奈良大学の学生さんの投稿をチェックしていて、熟年層に愛読される「うぶすな」も随分と若返りました。うぶすなのー元気な女性を応援するーの表看板は必要なくなりそうです。

■2006年11月15日(水)   夢殿サロン 斑鳩・東京        編集長 朱
 本日(毎月第3水曜日)法隆寺の「高田長老の法隆寺学」の講義を、夢殿サロンで主催していますが、毎回好評でして、現在70人ほどの受講生が定着しています。もう2年以上開催していますが、みなさん大変熱心で、一斉にメモを取る手と頭が動けば、壇上の長老の講義も一層熱が入ります。
 成功する講演とは、講師だけが作り上げるものではなく、熱心な受講生たちの素直な反応が、講師を熱くして、より講義がおもしろくなる、その好例のような講演会です。斑鳩サロンの勢い余って、東京の代官山まで夢殿サロンを進出して、ここでも聴講生たちを「高田マジック」に酔わせていますが、大変、好評の内に、東京の方は11月で休憩して、年末年始と極寒を避けて、少し暖かくなって再開しようかと思っています。
 その時はまたご連絡させていただきます。
 
 明日の朝は、ラジオの相棒と裏庭の渋柿を取る約束です。柿は2人で採るのが効率が良く、1人が長サオで実を採り、もう1人がサオ先の実を取ると、落として実を痛めたりしません。冬は、葉の落ちた木に赤く熟した柿がたわわに実って、まるで木に花が咲いたようです。明日は大きな実だけ採って、小さい実は鳥たちの冬場の餌に。秋の雨の日は、お家で美味しい干し柿を作りましょう。

■2006年11月14日(火)  ラジオ番組「はい、うぶすな編集部です」編集長 朱
 今日、放送214回目のラジオの収録がありました。収録はまずスタジオの空きを確かめて、使用できる時間を押えて、お招きするゲストに連絡。了解を頂くと当番のアシスタントに連絡して、収録の助っ人をお頼みするのですが、自分の日程とスタジオ、ゲスト、アシスタントの4ヵ所の日にちを押えるのは至難の業です。どこかでノーがあれば、始めから全てやり直しです。
 ゲストさんも様々で、前日に電話で確かめたのに当日忘れられる方、降りる駅を間違える方、生放送に遅刻される方…。特に学生さんをお招きしたときは要注意です。打ち合わせでどれだけアシスタントを笑わせていても、「よーいスタート」のひと言で、ほとんどの方が無口になります。私たちが身内ネタで盛り上がるわけにもいかないので、様々な質問や問いかけを試みても、お返事が短いのです。
 30分番組が途方もなく長く感じるときがあります。
 ラジオ番組の「はい、うぶすな編集部」は地域で活躍する文化人や、当月のイベント主催者をスタジオにお招きして、気軽に情報発信していますので、ご出演をお望みの方は、うぶすな編集部まで連絡をください。うぶすな編集長と美人アシスタントが楽しく語らいながら、トーク番組を演出しています。しかも再放送付きなので、二度美味しい。詳しくは、ラジオ情報へクリック!

■2006年11月14日(火)  管理人 夕
ようやく「メディアから見たうぶすな」へのリンクを張りました。
ぜーはー。ちょっと休憩ください…。

■2006年11月13日(月)   「うぶすな」とは             編集長 朱
 うぶすなは寄稿型の新聞です。読者が記者のように記事を書いて、写真を付けて編集部に送り、編集部は内容と、文章チェックをして紙面に掲載します。
 地域で頑張る方が、広域に向って物申せるように起こした新聞ですが、ラジオとコラボしたり交流会を開いたり、そこから映画をつくり、国際雅楽フェスタまで手を広げ出すと、物事の本来というものを見失いがちになっていました。そこで、うぶすなは何のために誕生して、どう育つべきかを見つめなおすのに、このホームページつくりは非常に役に立ちました。
 もう一度、視点を原点に戻して、大きなプロジェクトに育ったうぶすなの輪郭を確かめて、内容の充実を図りたいと思います。そのためにも管理人夕貴さんを鞭打って、せっつこう。

■2006年11月13日(月)  管理人 夕
リンクページにリンクを張りました〜

>もっとせかせて
ううう…頑張ります…。

■2006年11月12日(日)   大量のメール…             編集長 朱
 東京出張から帰ってホームページの進行状況を見る前に、まずメールを覗いて見たら、なんと……大量の帯のようなメールがわんさと。
 一つ一つチェックをしていると日付が変わり、睡眠時間が潰れます。メールの方、お返事が短くてすみません。一人一人大切な方なのですが、量対個の辛さ…。
でもホームページが出来上がっていく過程は楽しみです。管理人の夕貴さんをもっとせかせて早く仕上げましょう。
  

■2006年11月11日(土)  管理人 夕
夜遅く編集長が東京から帰ってきました。
今日は夢殿サロンin東京でした。長距離お疲れ様です。
私はほとんど意識朦朧としながらご挨拶。…だって眠かったんだ…。

■2006年11月10日(金)  管理人 夕
「メディアから見たうぶすな」のページを作成しています。
ひとつひとつスキャナで取り込むのが大変。
サイズを合わせるのも大変。
うぎゃーー。

■2006年11月09日(木)  編集長 朱
ホームページの完成が楽しみです。

■2006年11月09日(木)  管理人 夕
更新作業中。
一気にするのは大変…。

−−−−−
●映画「あかりの里」公式サイトへのリンク
●タウン誌うぶすなのページ作成
が、とりあえず形になるくらいまでにはなりました。
リンク切れなどがありましたら、ひと言くだされば嬉しいです。

−−−−−
あかりの里サイトもリンクページつけたり色を変えたりちょっとだけリニューアルしました。今頃の曽爾はススキで綺麗だろうなあ…。

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