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■2007年06月30日(土)  世代間格差のお2人           編集長 朱
 雑感を「憩い系の公開討論」の場にして、母体の「うぶすな」4面の「こだま」欄より、多くの本音が寄せられます。
 無記名でかまいませんので投稿されませんか? 内容によっては編集者の独断で抜粋や不掲載もあります。時には編集者の偏見で切捨て御免の編集も。
 それらを楽しみつつ、お遊びとしてご参加ください。
 今回は常連さん2名が同じテーマで投稿されました。

○ レインボーママです。「家事労働の雑感読みました。本当にそうです。朝起きると、昨日きれいに片づけたテーブルに、汚れたコーヒーカップや食べ物カスが夜食のドンブリにベッタリ付いてます。お弁当の用意の前にお片づけから家事労働は始まります。自分でカップぐらい洗えるのに、お湯で洗えば朝まで乾いてるのに、片づける人がいるからわざと散らかすんです。これって確信犯じゃないですか? 子ども2人は何でもひっくり反して、破いて、散らかして、ほっといたら家中ゴミ溜めみたいな家になって、衛生的にも悪いです。それを協力せず子どもと一緒に主婦の仕事増やすなんて。ウチの人は暴力なんて縁ない人ですが、これもじんわりした暴力じゃないのって、このごろ思います。ほんとは怒っているんです、ワタシ。」
・ うんうん。わかるわかる。それなのに以下のご意見も。

○ 北の爺。「最近は男女が働くようになって、家庭内の仕事がないがしろにされているようですが、私の老妻はそれはよく奥向きの管理をしてくれていました。今は私より先にとある施設に入っておりますが、今の若いお嫁さんからするとそれはよくできた嫁だと思っております。仕事柄遅く帰っても、いつも起きていましたし、朝飯も抜かれたことがありません。町中に住む息子夫婦の家に泊まったとき、朝食が遅くてひもじい思いをしました。嫁もがんばっているようですが、息子の稼ぎで十分生活できるのに、何も身を粉にして働かなくてもと思っております。孫夫婦の生活はもう理解の外ですわ」
・ 世代間の格差ですね。
 すべての方がそうとはいえませんが、働くのはお金のためだけではありません。自分の働き甲斐や、存在感など、お金以外の社会参加や達成感を求めて働くこともあります。そうでなければこの世に無報酬の労働など存在しません。うぶすなの文化活動は無報酬の労働どころか、出費の上の労働です。
 「北の爺」さま、よく出来た奥方でお幸せです。でも世間様には様々なご家庭があり、色々な生活パターンもあります。あまり詮索なきように。

■2007年06月29日(金)  家事労働考                編集長 朱
 匿名さんからおたよりです。

 ○ 匿名「昨日の読んで随分過激だなと思った。なぜ家事がそんなにイヤですか。ぼくはときどき家事をしますが、片付いて気持ちいいです。きれいになることがそんなにイヤなんですか。散らかりっぱなしの家なんて帰る気がしません。だんなさんが帰らなくてもいいんでしょうか」

・ だれでも、きれいに片付いたお部屋は気持ちの良いものです。だから子どもにもお片づけを最初に教えますが、片づけに始まる家事労働は生活のメンテナンスで、補佐的な仕事です。部屋の中が片付いているのは当然の考えでは、常に散らかし続ける子どもや夫、その他大勢までいて、毎日が追われるように片づけ続けている主婦の不毛な努力と苛立ちは理解できないでしょうね。人の労働を批判する目には、陰の苦労は見えませんよ。
 一度や二度、気まぐれで手伝ったくらいで、家事労働の好き嫌いを論じて欲しくはありません。
 生活とは散らかすものです。生活するとは食べて寝ることです。快適な生活ができるのは、評価されない仕事を黙々とし続けている「お母さん」のおかげです。
 ときどき、家事のお手伝いをしてあげてください。
 また、自分の汚したものくらいは、台所に持っていく、洗濯カゴに入れる、コップくらいは水でざっと洗う、くらいのことをしていただくと、お母さんの仕事はもっと楽になります。
 お互いを思いやる心さえあれば、家族がそろう家庭は癒しの場になります。
 お母さんもお父さんも、外で疲れた心を家庭で再生できるように、家事労働くらいで「つれあい」を批判しないで欲しいのです。

■2007年06月28日(木)  今日収録、時間なし            編集長 朱
 雑感には珍しく聴講生の投稿です。
 女性だけでなく男性からの意見も頂きたいところですが、節度あるご意見のみ拝聴します。一方的な決め付けや、反社会的なメールは公開しませんのでご了承ください。
 ここは議論しあう場ではなく、癒しの場でありたいからです。

 ○ 一度お会いしました。「前に○○で長田先生の講演を聞いた者です。始めからすごくパワフルで90分がすごく早く感じました。先生の『夫婦は背中合わせだと、全方位に対処が出来る』に目が覚めました。いま結婚問題でカレ側の家族のことで悩んでいましたので、これだ!と思いました。結婚しても仕事を続けようと思うと、カレ側の親に家事もきちんとできるのねと念を押されて、腹が立ちました。私たちの問題になぜ向こうのご両親が口をはさむのか、カレがなぜ家事労働は自分も手伝っていることを言ってくれなかったのか、それがとてもずるく感じて、知らない一面を見た思いがします。今度の女性センターではパワフルに活躍される前の先生のお話があると聞いて、ぜひ参加してみたく思います」

・ ○○さんは2度ほど講演に伺いました。
 結婚問題を口にするときは、聴講生に若い女性が多いときです。その時に頂いたアンケートにも余談の反応が良くて、みなさん普遍のテーマで悩んでいらっしゃるのだと感じました。講演の後でも聴講生とお茶をすることがあります。これは出版イベントのなごりで、若い読者の生のご意見や感想は次作の参考になり、反対に若い悩みをしっかりと対峙して聴く姿勢に、相談者が癒されるからです。
 で、あなたの不満はほとんどの既婚者が体験する、自分の家庭を持とうとするときの一番最初の大きな壁です。
 なぜ女性にだけ家事能力を要求されるのか、なぜ男性は故意に家事障害者になるのか。
終わりのない煩雑な労働をこなしている横で、その労働を増やしながら反省の念がないのか。男性が密かに、支配・被支配の関係を確かめている姑息な手段ではと思うのです。
 舅・姑には、家庭内の力関係を教え、最下位の立場をわきまえさせようとする作為が見えます。
 同居するなら、相手の家庭に入り込むのだから、それ相当の覚悟が入ります。
 別居ならあまり深入りせずに、さりげなく無視して、必要事項だけ付き合うしかありません。家事など手を抜けばいいのです。仕事に支障を及ぼすほど真剣にすることはありません。でも、いまどれだけあなたの家事に協力的な彼も、実家に入ればとたんに何もしないでしょう。両親の目を意識して、妻より強い自分を演技するからです。
 当日会場においでくださったら声をかけてください。
 講演後にお茶の時間を作りますので。  

■2007年06月27日(水)  発送労働中です。            編集長 朱
 脱稿の後でしたので依頼取材に出かけましたが、帰ってみると仕事がいっぱい。
 当然ですが、クーラーのない部屋で扇風機をかけながら発送業務です。
 スタンプ押したり、宛名シール貼ったり。新聞を数えて200部に分けて封入れして、一日がかりで、まだ個人発送用の一筆箋が残っています。
 ではこれから頑張ります。
 短くてすみません。

■2007年06月26日(火)  出張中です。               編集長 朱

■2007年06月25日(月)  締め切り空けはお便りがいっぱい   編集長 朱
・ 昨夜から今朝にかけてたくさんのメールが届きました。
 きっと修羅場明けを待っていてくださったのですね。ありがとうございます。
 コメントせずにそのまま一部を掲載します。なお、絵文字は省きました。
 また返信アドレスがあり、内容が「うぶすな」本紙にふさわしいと感じられたメールは、「うぶすな」の4面の「こだま」欄に掲載しました。
 もよりの図書館でご覧下さい。

○ ひと言。「人数が多くて議案がまとまらないのは自治会も同じ。わざわざ反対するために出席する会員もいる。公園の打ち上げ花火をどうするかでもめて、危ないから反対で、子どもらが楽しみにしているのに今年は無し。その場のノリで反対した会員が『花火の替わりに何か無いんかい』と言ってるが、『じゃ金魚すくいは』と言えば『すくって持って帰っても死なせるだけや』言うし、反対する人は毎年何かの役員になって邪魔を楽しんでいるようだ。前に映画のいざこざを読んで本当に心から同情した。どこでも同じだけど、お宅とはスケールが違う。勇気をもらえて感謝しています」
○ 峠族です。「お久しぶりです。昨日の雑感で気になったのは『堂々たる大仏商法』です。実はウチも大仏商法で、広告なんてガラでもないことせずに細々と家業続けてますが、家計はとても苦しいです。嫁はんの稼ぎも合わせて何とか食べています。大仏商法なら経営は苦しいやろうに、個人的なことにメール返してもらって感謝してます。いつもようやっているなと感心してます」
○ 講演聞きました。「やわらぎホールでお会いしました。上映前のミニ講演でしたが館長ととても息が合ってました。もっと聞きたかったです。舞台ではとても大きい方だと思いましたが、受付で灯心を配ってらっしゃるのを見て、小柄な方で驚きました。すごいパワーの方だと驚きました。今度の女性センターに参加するつもりです。編集長の講演を全部聞きたいです!」
○ 一児の母です。「レインボーママさん。私はあなたのファンです。私の言いたいことをスカッと言ってくれるので気分いいです。また顔出してください。私たちも手作りブーケ作りの会報紙を出しています。でも締め切りを守らない人がいて大変です。雑感の締め切りの修羅場報告がライブでとてもステキ。母娘でがんばってるんだと思うと毎日目が離されません。がんばってくださいね」
○ フリーライター。「退職前は某新聞社の記者をしていました。貴誌を県立情報図書館で拝読してその編集姿勢の高潔さに驚いています。編集長の指針がはっきりと感じられる紙面構成と、新聞業務以外の活動などその行動力に脱帽します。いつか私のようなものでもお手伝いが出来たらと思っています」
・ ぜひお願いします。個人的にご挨拶をいただけると幸いです。

■2007年06月24日(日)  烏合の衆より少数精鋭          編集長 朱
 ようやく割付と校正が終わりました。
 今夜にでもデータで送ります。
 修羅場で七転八倒、七転び八起きしている間に、メールが溜まっていました。
 個人的にはみなさんにお返事メールを送りましたが、同じ内容や似た者同士さんには公開でお返事します。
 以下のごとく。

○ 作家志望です。「一人で新聞できるんですか? うぶすなって大きなグループか組織じゃないですか? 一人でできるんですか?」
○ 一ファンより。「始めまして。私もミニコミ紙を発刊していますので、「うぶすな」さんの活躍を気にしつつ、いつかお会いできればと願いながら拝見していました。一人でできるメディアとありましたが、お一人でされているならすごいことです。記事にもありましたが編集は娘さんがされているとのこと、これもまた素晴らしいことです。母娘で同じ仕事が出来るなど、中々出来ないことです。ウチは○○地区に○○部発行していますが、編集員は5人で、それでも人手不足です。取材や営業など、どうされているのでしょうか。同業者ながら気になります」

・ その他にもたくさん「一人」に質問が集中しました。
 あの…始めからずっと「娘と2人で発行しています」と言っていたつもりでしたが、読み流していたのでしょうね。
 「うぶすな」は寄稿型なので、紙面のための取材はしません。しかしラジオにゲストとしてお招きするのにトークのための取材はします。それは電話であったり、下見を兼ねたスタジオ見学でお話を伺うことはあります。
 一人…は正確ではありません。
 新聞作りの、紙面構成やデータ処理は娘の仕事です。
 営業は基本的にしません。堂々たる大仏商法です。
 2つのラジオ番組は、収録と編集に各1人づつ。現在2名。
 交流会は、大学が舞台の場合、受付は担当教授にお任せします。
 人集めは、交流の輪をコーディネイトしながら、一人で70件ほど電話をします。
 映画制作は多くの方の協力で出来ましたが、大人数になると意見の統一が難しく、現在は上映会場ごとの有志で各自が運営しています。
 よく聞かれることは、なぜこの少人数で、多くの仕事がこなせるのか。
 それはすべての企画の立案者だからです。判断を迷わせるスタッフトラブルが少ないことが、幸いしています。
 頭数ばかりの烏合の衆より、各自が動く少数精鋭。
 現在のうぶすなスタッフは、自分で判断して動きます。

■2007年06月23日(土)  すみません、がんばってます。     編集長 朱

■2007年06月22日(金)  もう少しで修羅場を脱します。      編集長 朱

■2007年06月21日(木)  データ発送まで後2日。         編集長 朱
 一面はほぼ完了。2面、3面、徐々に完成しつつあります。
 しっかし、4面! 今頃データの問合せをしないで欲しい。続々と滑り込み組みからデータが送ってきます。
 もう締め切りです。すでに締め切りました。とうに編集作業中です。
 だから、もういっぱいで掲載が無理ですって。
 「そこを何とか…」とおっしゃられても、お弁当と違うのですから詰めれば詰め込まれるものではないのです。
 でも…7月の催し物だから7月に載せたいでしょうね。
 などと仏心を出して、自分で自分の首を絞めています。
 本日中いっぱいなら、タイトルを小さくして、4面データを2件までなら受け付けます。
 深夜零時には完全に締め切って、徹夜で編集の追い込みに入ります。
 泣き落としはもう通じませんよ。
 後2日、鬼の修羅場です。

■2007年06月20日(水)  23日脱稿までデスクワークです。    編集長 朱
 「うぶすな」唯一の編集員が遠方から、新幹線に乗って助っ人に来てくれました。
 部屋に入るや否や「原稿は揃っているでしょうね」と一括。
 怖いもの知らずの私も、この編集員はコワい。
 彼女がヘソを曲げたら、新聞が期限内に仕上がりません。
 印刷屋さんに版下を頼むと、編集日数もかかり、法外な値段になると出入りの印刷屋さんに脅されています。それなのに、
 …まだ原稿が揃っていません。
 …全部、揃っていないのです。
 差し替え依頼や、データ不足の返事がまだなのです。
 印刷の締切が近づくのに、編集員は手持ちぶさ。
 締め切りの修羅場に入ると胃が痛いです。 

■2007年06月19日(火)  締め切りです。修羅場に突入!     編集長朱

■2007年06月18日(月)  北の地より交流会             編集長 朱
○ 北の爺 「今般、当地でも文化人の交流会を企画しました。編集長様のうぶすな交流会とは、似ても似つかぬ田舎文士の会合ですが、御誌の出席メンバーを拝見してこれをお手本にして、囲碁の仲間や俳句仲間、詩吟の友らに声かけして見ようと思っております。何分にも広範囲に散った友人知人ですが、編集長様の活気と行動力をうらやむばかりでは進展いたしません。交流することによって新たな進展が芽生えれば、少しでも地域文化が活性化できるのではないかと思いました。編集長様は次々と先に進まれる方とお見受けいたしましたが、老骨に鞭打てばまだ、後塵を拝せるのではないかと思った所存であります。これからもよろしくお導き下さい」

・ こちらこそ、出席メンバーの肩書きが参考になってくだされば有り難く思います。
 うぶすなを発行したとき、周辺地域だけでなくもっと広範囲に発行して、掲載した方々の主張や活躍が、どこか遠くの同じ精神土壌を持つ方々に伝播できたら、との思いで余分の出費である県下の図書館公民館に発送しているのです。
 それが紙面だけでなく、こうしてネットでもうぶすなの思いが広く伝われば、これに勝る喜びはありません。「北の爺」様、ありがとうございます。
 うぶすなのようなミニコミ紙もたった一人でも起こせるのですから、どなたかと力を合わせて発行すれば、苦もなく自分たちの声を広範囲に届けることができます。

 一人でも起こせるメディア。
 一人でも、新聞媒体、ラジオ放送、口コミの交流会、インターネット、と異なる通信媒体の複合メディアを駆使することが出来ます。
 幸い、各大学が「メディア・リテラシー」の重要性に気がついて、学生たちに学ばせようと「うぶすな」に講演や講義の依頼が寄せられるようになりました。
 知人が実際にミニコミ紙を発行しましたが、既成のノウハウを踏襲したため、第一号から暗礁に乗り上げていました。
 失敗しない発行方法があるのです。
 それと同じく、失敗しない交流会開催ノウハウもあります。
 「北の爺」様、何かありましたら、どのようなことでもご相談ください。
 必ず、成功する秘けつを伝授いたします。

■2007年06月17日(日)  鳩間島の加治工勇関西ライブ     編集長 朱
○ 鳩間のお祭り男 「やっぱり交流会は一般の人は無理みたいですね。でも、編集長が踊っている姿を拝見しましたよ。16日の土曜日のバナナホールです。声をかけたかったのですがご主人といらしてたみたいで遠慮しました。鳩間ではご主人を見かけなかったものですから、声かけちゃ悪いかなと。鳩間島の加治工勇さんのチケットは鳩間島で買って、桟橋で涙涙の別れをして、でももうあんな感動はないと思ってたけど、また桟橋の別れを再現してくれてめちゃ感動しました。また鳩間島に行きたいです。すごく行きたいです」

・ そうですか「バナナホール」に来て下さったのですか。声をかけてくだされば、オリオンビールくらいはご馳走しましたのに。勘定は私のツレアイに出させて、ハトマの別れを再現して熱狂のカチャーシーでカロリー消費できたのにね。
 それからウチのツレアイもハトマにいました。桟橋で踊りも歌いもしないけど、ぼっーとお客さんを見送っていました。
 これからどこで会っても、私が若いツバメと一緒にいても声をかけてください。お茶くらいしましょうよ。時間が合えば、むろんお酒でもオッケーです。

 しかし勇さんのステージは熱いですね。島にいるより熱が入って生き生きとしています。ますます円熟してもっともっと伸びていきそうです。ダンサーズもしっかり追っかけしていて、とても楽しそうでした。
 ステージがはねて鳩間島出身者が経営する、その名も「はとま」という小料理屋さんで(あかいの交差点近く)ライブから流れてきた島の仲間と飲み直し、大いにエンジョイして、夫婦で午前様しました。
 だから遠慮せずに、声をかけてくださればよかったのですよ。
 また8月に鳩間に行きます。
 飲んで笑って歌って、昼寝して、ダラダラと1日過ごすのです。
 それまでに、原稿を仕上げて、7月号を発行します。
 だから未提出の方、原稿ください!

■2007年06月16日(土)  交流会の輪が広がって2        編集長 朱   
 昨日は…1時間ほど前でしたが…、交流会の参加者の顔ぶれをご紹介しました。 うぶすなの文化活動は奈良県下の各大学に広がっていて、ある大学からもホールを使わないかとのお誘いがありましたが、他の大学でも講師や講演でお世話になっていますので大学を特定することを避けていました。
 しかし今回、交流会に参加される方の活動の広がりを重視しました。
 どこの大学も誘致した地元の文化活動とは離れた存在でした。学生も教授も事務局の方たちも、多くが他県市から来られた方で、学祭や講演会などを開催しようとすれば、地元の方を動員しなくてはなりません。それなのに既成の交流がないのです。
 また、地元の文化人も近くに大学という大きな発表舞台がありながら、自分の特技や才能を売り込む機会がありません。
 そこで、今回大学側に、地元にはこのような、様々な分野の人材が待機していることをお知らせするとともに、地域の眠れる龍たちに活躍の場を広げていただきたくて、うぶすなの人脈財産をお譲りしたのです。
 受付の名簿のチェックを担当教授にお願いして、受付で名刺交換のときにお一人づつ紹介させていただきました。どのような文化活動をされる方かお顔つなぎして、連絡先さえ交わしていれば、伏龍たちの活躍の場があれば適材適所で使ってくださるように手配をして、後は、いつもの交流会のように、出来る限り、参加者の個人、個人を直接引き合わせて、双方の方の特技と特質をご紹介しました。
 交流の様子を確かめながら、消極的な方にはお話の会いそうな方を引き合わせて、あまり長く語り合っていらっしゃる方には、他の方との出会いを無くしますので、又の約束をお願いして紹介したい方を引き合わせます。
 このような交流の中で、アトリエオーナーとママの会が繋がって出前教室が出来て、サロンオーナーが古文書解読教室に参加することになり、庭園技術者と山野草コーディネーターの農園に、多くの参加者が交流会後に見学に出かけ、大学側の学祭には、芸能関係者と各先生方が多く参加されそうです。まだ続々とメールで報告が入っています。
 交流現場で個人の点々が細い線になり、幾筋もの実線に変化する様子は、見ていてもワクワクするほどです。
 モノ作りは、制作だけでなく人的交流の輪を作ることも創作に当たります。
 創作はどんな形でも楽しいものです。
 今回の交流会は双方とも好評でしたので、8月はお盆休みですが、秋の交流会も再び、「奈良産業大学のカフェ・ブロッサムにて、10月26日金曜日の13時から」開催することにしました。
 またお近くの方はいらしてください。
 報告が長くなりました。
 

■2007年06月15日(金)  交流会の輪が広がって1        編集長 朱
 第21回うぶすな交流会も、盛況の内に終わりました。

○ シニア「 編集の締切やラジオなどで忙しいでしょうけど、落ち着きましたら雑感で「交流会」の様子など教えて下さい!興味あります」
○ 北の爺「遠い奈良での文化交流会には、非常に関心があります。どのようなお方がどのように語らっておられるのでしょうか。私の地元でも参考にしたく存じますので、ネットでまた記事や写真など公開してくださると有り難く存じます。昨今の個人情報の問題など許される限りの範囲の話ですが」
○ 峠族です。「交流会終わりましたか?ご苦労様です。文化人という固い方々は苦手でして。世界が違うというか、違うから興味あるというか。俺らの知らない世界なので、またいつもの報告たのんます」
○ レインボーママ「交流会面白そうだけど、お呼びじゃないカンジ。でもそこにいるだけで勉強できそう。2人も子どもがいると、子どもの世話に追われて社会から取り残されたみたいです。大学卒業してそんなに経ってないのに、もう何十年も前に卒業した気がします。短大だけど」
 
 今回の交流会はいつもと違って、地元の大学を会場にしました。
 大学事務局と教授から、経営学、経済学の学生たちがゼミの一環で経営する「カフェ・ブロッサム」を、うぶすな交流会にどうかとのありがたいお誘いに、それでは地元の大学を紹介する形で、教授を含む大学関係者と地域で活躍されている文化人を、うぶすな式に繋いでみようと各方面の「猛者」に声をかけさせていただきました。
 参加者はこちらで選ばせていただきました。

 地元アトリエ・文化サロン・劇団スタジオの各オーナー、ラジオ放送局社長、他社のラジオDJ、町議会議員、市議会議員、地元神社副総代、骨董美術、ママの会代表、調理学校の和菓子講師、上方芸能伝承者、歌手2人、歌手マネージャー、子どもアトリエ講師、川柳教室主宰、かぶりもの制作者、日本の美と心講師、朗読講師、歴史研究会会長と研究者、古文書解読研究者、一刀彫仏師、切り絵作家、竹筆書家、画家、県庁関係者、横浜ベイスターズ関係者、県女性センター員、オーダー家具製作者、庭園技術者、山野草コーディネーター、雑誌記者、新聞社カメラマン。と大学関係者6名。参加者41名。
 締め切った当初は、大学関係者も含めると参加申込が50名以上いたのですが、前日まで仕事の都合などでキャンセルが5人。それよりも申し込みながら未連絡の欠席者も多く、このような不届きな方が毎回頭痛のタネになっています。
 長文になりますので2回に分けます。

■2007年06月14日(木)  大学好きは子ども好きだから      編集長 朱
 うぶすな交流会の申込が40名を越えて、会場がとても手狭になりました。
 まぁ、だだっ広いところで点々と固まって語り合うより、お団子状態で、大声を出さなくても語らえる方が良いのではと、担当の教授と話し合いました。
 うぶすな交流会は一時は膨らんで参加者70名になり、紹介しょうにもすでにどなたかと語らっていたり、どこにいるか分らなくなるなってお互いにウロウロ探したり、また当日の飛び込み参加で主催者がまったく初対面の方など、ただの名刺交換の場になり、参加者に大変ご迷惑をかけた回もありました。
 ですから、みなさまに予約をお願いしているのです。
 飛び込み参加より困るのは、無断欠席です。
 現在は立食ですが、お一人一膳を用意させていただいた頃は、欠席者のお膳は主催者の買取りでしたので、家族分以上のお膳が翌日まで続いたことが何度もありました。むろん、赤字です。
 素人ですので、何度も痛い授業料を支払って、ようやく現在の形に落ち着きましたが、今回は大学を舞台にというのは初めてなので、どんな展開になるのか楽しみです。
 「うぶすな(産土)」は大地の母を意味する言葉で、母だからでしょうか、青少年が大好きです。私の小説の読者も若い女性がほとんど。だから奈良女子大での講義は、学生さんに語るというより、自分の愛読者に語るつもりで視線を合わせています。そしてその目に語るのです。
 奈良産業大学も講義の予定が入っていますが、今度は男の子たちです。
 ラジオトークでは産業大学の男子学生も多いので、とても楽しみにしています。
 その産業大学とこのようなご縁がつながって、本当に生きるって、楽しみなことばかりですね。
 さて、明日の交流会を大いに楽しもうと思っています。

■2007年06月13日(水)  おーい原稿が揃ってません。      編集長 朱
 締め切りとはその日までに提出する期限なので、何かあったときのために1日くらい早く提出すべきものです。それをそれを、つつかれて、あわてて書くなんて。
 一人でも未提出なら、その紙面の構成はできませんの。
 早く出して下さぁ〜い!

■2007年06月12日(火)  第2次締め切りに突入。         編集長 朱
 2次の締め切りに入りました。
 手持ちの原稿チェックに追われて、2日ほど雑感はお休みします。

 また、交流会参加者の募集を締め切ります。
 定員が一杯になり、ユニークな人材が集まりました。
 すみません、しばらくは原稿に没頭します。

■2007年06月11日(月)  うぶすな交流会の理念          編集長 朱
 うぶすな交流会のお知らせに、幾人か問合せがありました。
 この交流会は文化活動をされている方が、小さなグループだけで孤立しないように、お互いに支援できるように、相互協力の理念に基づいて立ち上げたものです。
 いわば「文化のお見合い」のようなもので、仲人役の主催者が、この方ならこの方と合いそう、この方が求めておられる方はあの方ではなかろうか、また展示会を予定されている方、発表会が近い方などを一堂に会して、みなさまにご紹介させていただく場です。
 今回、奈良産業大学の学生さんたちがゼミの一環として経営されている「カフェ・ブロッサム」で交流会を開くのは、広義に地域文化を担う方々を大学関係者にご紹介することで、お互いに新しい出会いがあればと思ったからです。
 よくある異業種交流会ではありませんので、ご注意ください。
 当日、予約なしで、自己紹介なしで会場においでいただくのではなく、ひと言メールで、どのような方か、主催者にお告げ下さい。こちらでまたご紹介したい方に連絡をいたします。
 ではまた、連絡をお待ち申し上げています。 
 
 第21回 うぶすな交流会のお知らせ

 日 時 6月15日(金曜日) 午後1時から3時頃。
 場 所 奈良産業大学 大学会館3階
     カフェ・ブロッサム
     JR三郷駅から大学行き直通バス 12時19分・33分と2本あります。
     駅から徒歩15分くらい。
 会 費 1500円 昼食付き(パスタ、サラダ、デザート、飲物おかわり自由)
 特別ゲスト 「ふくいしげこ」プロが語る、朗読の奥深さを実感してください。

■2007年06月10日(日)  うぶすな交流会のお知らせ       編集長 朱
 第21回 うぶすな交流会のお知らせです。

 日 時  6月15日(金曜日) 午後1時から3時頃。
 場 所  奈良産業大学 大学会館3階
      カフェ・ブロッサム
      JR三郷駅から大学行き直通バス、12時19分と33分の2本。
      駅から徒歩15分くらい。
 会 費  1500円 昼食付き(パスタ、サラダ、デザート、飲物おかわり自由)
 特別ゲスト「ふくいしげこ」プロが語る、朗読の奥深さを実感してください。

 今回は地元大学を舞台にして、交流の輪を広げたいと思います。
 大学側も、地域で活躍される方々との交流を楽しみにされています。
 ぜひ新しいチャンスをつかんでください。

 食事準備の都合上、必ず予約をお願いします。
 初めての方は、大学側やこちらのメンバーに紹介いたしますので、まずメールを下さい。 あくまで文化的な交流会ですので、あまり営利目的のお話は好まれません。
 こちらからのメールの返信に「うぶすな」の電話番号をお知らせします。
 お手許にうぶすな紙がありましたら、直接電話をくださってもかまいません。
 よろしく。
 

■2007年06月09日(土)  年若き詩人が初登場           編集長 朱
○ いいな新人賞。「私は詩が好きです。特に恋の詩を書くのが大好きです。たくさんノートに書いてだいぶ溜まりました。いつか詩の新人賞に出してどこまで行くか試して見たいです。私としてはけっこういい線まで行くと思いますがどうでしょうか? 雑感の編集長は詩も見てくださいますか? 私の一番お気に入りの詩を送りますので、見てください。友だちはみんな上手だと褒めてくれますが、私は厳しい批評を待っています。よろしくお願いします」

・ この方も匿名です。
 「いいな新人賞」さん。作品募集をしていないところに一方的に講評を依頼するときは、せめて住所や氏名、年齢を記すのは最低限のマナーです。特に年齢は講評の参考になりますから。
 そして突然に送りつけずに、作品を送っていいのか先方に許可を求めるのは礼儀であり、常識です。相手がとても忙しかったりするでしょう? その仕事を脇に置いて、見も知らない方の作品を熟読して、時間をかけてお返事を打つのだから。
 そしてね、どんなに自信があっても「この詩は他の人に見せないでください。私のオリジナルですから」と添え書きをするくらいなら、原作を送って来ないの。
 遠くの人に送り付ける前に、友だちみんなに見てもらって、感想や批評をたくさん頂いて、何度も何度も書き直しなさい。
 なぜなら、思い込みが激しい詩は、詩ではありません。ただの激白です。
 詩は書き込みすぎてもダメ。そこはかとなく匂わせるように、言葉を惜しむのです。
 なぜ文章の形でなく、言葉を切り詰めた「詩」なのか、その用途を考えましょう。
 恋の詩に「恋」などと誰でも使うような言葉は使いません。「恋」はテーマであって書き記すものではないからです。
 もっともっと古今東西の、美しい韻を含んだ詩を山ほど読んで見ましょう。
 自作の詩は舌で転がすように、何度も謡い込めましょう。
 そうすると舌先が引っかかる余分な言葉が消えて、滑らかな詩になりますよ。 
 怒っていませんので、もう数度、手直しをして送って下さい。

■2007年06月08日(金)  めざせ新人賞!              編集長 朱
 がんばり屋さんからです。

○ 今年こそ新人賞。「お忙しいのに僕の原稿を読んでくださって、細かに添削もしてくださってありがとうございます。原稿は完成したのですがどうしても規定の100枚を20枚も越えてしまいます。自分ではどうしても枚数を減らせません。ずーずーしいお願いと思いますが、プロの編集者の目ではみ出た枚数を削っていただけませんでしょうか」

・ うーん。匿名で送りつけた原稿を添削させて、しかもまだ削ってほしいとは、少し世間を甘く見ていませんか。こちらでチェックしたのは、文章のねじれや語彙の間違いだけで、物語本体には手をつけませんでした。それは思い入れの違う他人が削ったのでは、きっと不満が残ると思いましたので。
 大切な作品です。人に頼むのではなく自分で整理すると、よい勉強になります。
 匿名さん、作品の削り方は、まず、全体を絞ることです。
 同じ言葉の使い回しが随所にありました。何度も読み込むと、そこのところが目に付くはずですが、気にならないのなら、まだ読み込みが浅いようです。
 また無駄な改行をやめると行が空きますよ。会話文が多いので地の文に改行を多くする必要はありません。余白が多い原稿は、箇条書きのようで軽く見えます。
 改行した分が短いなら、語彙を変えるなど整理して前の行で収めましょう。
 たぶんこの作業だけで原稿の数枚が削れます。
 前半の状況説明は、その後の会話で補えていますので、大幅にカットできます。
 回顧シーンはあっさりと流した方が伏線として生きます。
 以上でこちらの換算で20枚は削れました。
 まず一次審査を通ることから始めましょう。一次通過のコツは始めの5枚ほどに「こいつは只者ではないな」と思わせること。一般の読者でさえ「つかみ」を与えないと先まで読んでもらえません。審査員は大量の、野の物とも山の物とも知れない物を読み飛ばして振り分けるのですから、まず、手許に残ることを考えるべきです。
 するともう少し絞れますね。
 絞って不足しただけ、しっかり書き込んでください。これだけで見違えるほど完成度が上がります。
 がんばってくださいね。

○  子持ちデザイナー「雑感の不思議な話見てると夏だなぁ、今日地元の花火見に行きましたが夏近いですね、花火好きな人が『熊野花火』はいいぞって言ってました。花火も何か魔よけみたいないわれでもあるのかな?

・ どうでしょうか、どなたか教えてください。

■2007年06月07日(木)  怪談物にもリアリティーを         編集長 朱
 ようやく夏らしい天気になりました。
 夏になると涼を求めて怪談話が盛んになりますが、雑感に送られてくるお話も、もう少しヒネリが足りないというか、発想が乏しくて借りてきた話が多いのです。
 創作でも使い古したネタがベースでは、雑感にも載りません。
 いま私の番組の「月夜のねこ」第4週めの「ラジオドラマ」で創作怪談話が続いていますが、さすがに高嵜 歩(たかさきあゆみ)さんの怪談ネタは、ひとひねりもふたひねりもして展開に意外性があります。

 「今年こそ新人賞!」の匿名さん。
 奈良県の北西部と少し南大阪よりなら、カーラジオでこのドラマが聞けます。参考にされたらいかがでしょう。
 創作ドラマは「意外な展開」も大切ですが、脇を固めるキャラクターの存在感も必要です。そうでなくてはあまりに作り物っぽくて話が浮いてきますので。特に脇や地の文に手を抜かずに、「白いドレスが目の前をフワーと…手招きをして…」と書くなら、顔の描写が必要です。
 その幽霊は若い女性?おばさん? 髪は短髪?ロング? 足は宙に浮いているの? さりげなく解説を入れて欲しい。
 読者が頭の中で、情景を再現しやすいように必要なデータを載せるのです。
 「夜目にも白い女の手には、キラリと光る結婚指輪が」と続けるだけで闇の妖しさと若妻の幽霊が分るし、招く手にリアリティーがあります。
 竜と剣とお姫様のファンタジーでさえ、存在感は大切です。
 がんばれ! 夏の締め切りは目前です。

■2007年06月06日(水)  聖地と霊的体験              編集長 朱    
 不思議なお話の続きです。

○ 白馬の騎士「時間が止まった件ですが・・もちろん時計が止まったのです、当時クオーツのオメガをしてました、自動巻きなら車中腕を振らなくてゼンマイを巻き上げてない事も考えましたが、確かに帰りの電車が動き出して、止まってた時計が気になり見ると秒針が動いてました、駅に着いたときの時間のままで。体温・磁場?興奮状態の人体エネルギー?たまたまの故障?・・私には故郷は特別の所だったからかなぁ。今では良い思い出です」
・ 「白馬の騎士」さんが思いを込めて「20年ぶりに小4まで居た故郷」に帰った時に、幼かった頃に見た景色と、大人になって見る景色はまた違って見えたでしょうね。「真夏なのに汗もかかず疲れもなく2時間歩き回り」とは、ノスタルジーに浸った精神の高揚感が肉体に影響して、ホルモンの脳内モルヒネのエンドルフィンが出て疲れ知らずの状態だった、とは想像できますが、「興奮状態の人体エネルギー?」が時計に作用したのか、ご当人もおっしゃる「たまたまの故障?」か…。
 でもその偶然こそが、不思議ですよね。
 思い出にすばらしい付加価値がついて、故郷はあなたにとって本当に不可侵の「聖地」になりました。

○ 霊視かも。「不思議なできごともあるもんだと思います。大台ケ原の樹海で、ぜったい人気のないところで大きな木の側に女の人が立っていました。白っぽい服でボオッとしていました。怖くてあわてて車で通って、バックミラーで振り返ると、もうその女の人はいません。前に雑感で、青山の樹海で幽霊に間違えられた話書いてましたよね。あれを読んでからずっと、私が見たのも旅行者か、地元の人だったのかと自信をなくしましたが、やっぱり私には不思議な思い出です」
・ 特別に思いを込めた土地というのは、人は平常心ではいられないのでしょうね。寺院や神社が、畏敬の気持ちが自然に沸きあがるように、森林や祠や大きな巌を演出に取り入れたりしますが、昔から伽藍を森の中に建立したのは、古い樹木がかもし出す霊的な環境をお借りするためでしょうか。
 樹海というロケーションだけで幽霊が出ても不思議はない。そのような思い込みが、怪異の出現しやすい舞台を作り出して、すでにもう自己催眠の不思議世界に入っているのです。
 人はあるものは見ないし、ないものでさえ見出します。柔軟な発想と想像力の世界は、こんな現実よりはるかに広大で無限です。
 見て触れる世界より、見えず触れない世界の方がはるかに大きいものです。
 私たちはその世界に、他の方より自由に出入りできるようですね。

■2007年06月05日(火)  少し早い怪談話しはいかが       編集長 朱
 不思議な体験話をいただきました。みなさんはどう思われますか?

○ 白馬の騎士「人間の持つ不思議な力など話題としてどうでしょう? 私の例ですが、20年ぶりに小4まで居た故郷(福岡)を訪ねた時のことです、妙に興奮してて、懐かしい小学校や生まれた病院や住まいだった借家を見て回って、真夏なのに汗もかかず疲れもなく2時間歩き回り、そして駅で帰りの電車が動き出した時間に、私の腕時計も動き出したのです!2時間遅れで!これって時間が止まったのか?今でも不思議です。編集長どう思います?」

・ どう思います…とおっしゃられても、私の体験ではないので答えようがありませんが、不思議な体験は私にもあります。
 中学生の時のことですが、夏の夕方、暗くなる前でまだ明るさの残る、俗にいう「黄昏(たそがれ)時」の事でした。田んぼの中に通った舗装道路を歩いて帰る途中に、ちょうど視界の開いた田の上で、ぼんやりと火の玉が飛んでいました。
 当時、とても生意気だった私は、「これは異な物を発見した、正確に見なければ絶対に人に信用されない」と思って、見たものをしっかと確認すべく、親指を舐めて突き出して、指の腹で風向きを調べ、その異な物が向かい風に向っていることを確かめ、高さは、肩に垂直に拳を突き出して、拳を重ねて五個目。つまり見上げるほどの高さでなくちょいとアゴを上げた程度の高さで、前方15m〜20mほどの距離。気温、温め。湿度、それほど蒸してもなく、形状は、中心に炎の塊と見えるものが認められ、移動するたびに尾状の炎がゆさゆさ揺れていました。
 揺れ方にリズムまでありました。揺れて進行して、少し惰性で飛んで、また揺れて進行して、と。
 そこまでジロジロとしつこく観察をして「どこに行こうとしているんだろう?」と目的地まで推測しましたが、手に持ったビンを落としてしまい、それを拾おうと屈んだ間にその異な物は消えてしまいました。
 そして思い出したのですが、その先には墓地があったのです。
 私は、ご自身の体験ではなく人づての怪異は信用しません。どのような作為があるのか分りませんし、状況も当人しか分らないからです。ご自身が体験した話なら真面目に聞きたいと思いますが、お坊さんの話はセールストークなので信用しません。
 「白馬の騎士」さん。時計が止まる前に見た最後の時間や、確認したときの時間など客観的な説明が欠けています。時間が止まったとは、世間の時間が止まったのか、腕時計が止まったのかも分りません。
 私は「異な物」を見たとき、人に語るなら、自信を持って語れるように観察しました。
 しかも、自宅に帰ってすぐ、観察したことを詳しくノートに記しました。
 ですから、どこのどなた様の信用も必要なく、「怪異を見た」と語れます。  

■2007年06月04日(月)  鈍刀乱麻を断ち難し           編集長 朱
 年金関連の投稿が続いています。

○ うぶすな読者です。「いつも面白いテーマでよく見ています。沖縄の話は面白くて毎日が楽しみでした。ヤギの解体報告はもうないのですか。もう登場しないなら、儲けもんですね。書いてる途中で消えた幻の解体新書はすごくリアルで、又聞き話で恐縮ですが職場でもウケましたよ。それからいま盛り上がっている年金の件ですが、ここで討議してもしようがないと思います。もっと夢のある楽しい話で盛り上げませんか。このままだったら先に進みそうもないので外野から水を差しました。すみません」

○ 元峠族「年金問題は、自分ら端っこのもんがなんぼ言っても始まらんと思うのです。言った言い返したになって雑感らしくないと思います。一番最後の編集長の切捨て方が、雑感らしくてごつ面白かったくらいで、やっぱ編集長には勝てまへんわ」

○ ひと言いいですか?「年金の話ですが、もうすぐもらえる人と、これから払わなくてはいけない人と温度差があるのは当然です。私ら中間ですけど両方とも身勝手な意見で読んでて不快ですわ。猫娘さんも言っているじゃないですか、チベットの乞食には金出して励ますって。だから年金問題は金の問題じゃなくて、政府の行政能力の問題なんですよ。(以下、政治の話ですので省略しました)」

・ 色々な意見も載せた方がいいかしらとご紹介しましたが、みなさん真剣に参加してくださいますので、この声はもっと公に、テレビやラジオでも視聴者の肉声をファックスで求めていますので、ぜひそちらに参加していただくことをお薦めします。
 とせっかくの話題を勝手に断ち切りましたが、事が国家レベルなものですから、雑感で解決できる問題ではなく、もっと多くの声が集まるところに送った方がいいと判断しました。 
 

■2007年06月03日(日)  年金制度にもの申す。          編集長 朱
 コメントは差し控えました。みなさんのご意見です。

○ シニア。「年金問題は視点が多すぎて難しいですね、ただ老後の為とはいえ毎月払っててもその基金が今の資金繰りに充てられ又、無駄な年金基金施設建設や今回の記録ミスなどで、国民は不安に、特に若い人達はTVなど見て余計に不信感が高まってるんでしょう。私たちの頃は給料天引きでそんなもんかな、でしたが。議員年金貰いたいために辞職するような政治家ばっかではないと思いたいです。猫娘さんには余計に心配かけたかな?」

○ 子持ちデザイナー。「 猫娘さんへ、日本の国が壊れない限り年金制度はあるよ!宝くじみたいなもんで当たりたいなら・・少しづつでも買わないとね!しんどいけど頑張ってください!」

○ 猫娘。「チベットの話し面白かったです。ほんとシンプルでわかりやすかったです。チベットみたいにがんばってる人にお金払って、私も苦しいけど何とかみんなで食べていこうね、うんうんありがとね、って私のサイフの中身が分ってあげた人の顔がわかるなら、払ってもいいです。派遣だから毎日仕事がなくて、アパート代払ったらほとんど残らなくて、食べる物節約して、疲れて風邪引いても仕事立て込んだら休めなくて、病院行けなくて根性で治したのに、何で将来もらえないか分らないのに、私より金持ちに年金払うの? 私たち今が苦しいんです」 

○ 受験生。「俺わからないです。相互扶助って何ですか。お互いが助け合うって意味なら年金は違うと思う。助けた年寄りと助けて欲しい俺たちと関係ズレて、自分の番に払う人がいないと思うから焦るんです。自分の年金、自分でためて自分で使うなら、自分の責任だから、アセる必要ないです。自分のためた年金よそで使って管理が悪いなら、もっと怒って今の年金制度変えたらいい。そんなに怒ってないから、やっぱり若い世代が働いて払えとか、強制的に取り立てるとか極論になるんです。大人は勝手です。仲間にも聞いたけど、俺たち二十歳になったって払う気ないよ」

○ 北の爺。「チベット族の相互扶助に「おたがいさま」精神を見る思いが致しました。今の日本は、ようやく不景気から抜け出ようとして居りますが、不景気の後遺症でしょうか、会社の倒産や就職難などこの「超氷河期」に、働こうにも働けない若者が巷に増えております。ことに若い女性は大学を卒業しましても、派遣やフリーターなど社会的に不安定な職場で、各種保険も失業補償もないままのようです。そこに、遠い将来の老後を考えて年金を払えというのは少々酷な気も致します。年金云々もさることながら、若者の長期的な雇用促進が先ではないかと切に思います」
 
・ そのほかにも匿名さんから2度ほどお便りをいただいていますが、内容が公開向けではありませんので掲載できません。匿名なら何を書き込んでも許されるのではなく、匿名だから思い切って聞ける話もありますので、少し時間を置いて書き直してください。心が整理されると、不穏当な言葉は必要でなくなりますよ。そして絵文字の乱用ですが、投稿者の品格を下げますので、軽く添削をさせていただいています。
 返信アドレスを記載する必要はありませんので、ご自由に投稿ください。

■2007年06月02日(土)  年金制度は相互扶助           編集長 朱
 昨日の「猫娘」さんの質問に、答えてくださる方がいらっしゃらないようですので、少しだけ私なりの返事をさせていただきます。

 まず年金システムについて誤解があるようです。
 年金は老人の遊ぶお金ではなく、定年後も安心して暮らせる老後の生活資金なのです。しかも「猫娘」さんのように若い安月給のころから、大人になるまで払い続けて、先代の老人たちを支えた年金支払いの功労者で、ようやく払い終わって、退職をして次は自分が生活資金を受け取るのだから、当然の権利なのですよ。
 無責任極まるお役所仕事で、年金制度はメチャクチャになっていますが、長期にわたる相互支援なので、信頼がなければ根底から崩れますよね。
 「猫娘」さんがどうなってるのと不審がるのも無理はありませんが、納めた人が悪いのでも、納めてようやく受け取る側が悪いのでもなく、事務手続きがずさんだから信頼が崩れたのです。
 年金にまつわる、へぇーと驚いたお話をしましょう。
 十数年前に仏跡調査の随行取材で、チベットに行ったことがあります。
 そこでたくさんの乞食を見ました。信心深いチベット仏教の信奉者が、なぜ聖地で乞食をしなくてはいけないのか不思議でした。一週間近く物乞いたちを見ていて、ようやくわかりました。
 放牧民族のチベット族は、草原では調理器具を荷車に積んで持ち歩けますが、ラサのような聖地に入れば煮炊きする材料がありません。五体倒置(全身を大地に投げ打つ、究極の礼拝法)で聖地に入るために、財産は身につけられる物だけです。 観光客や住民に食べ物や小銭を乞いながら巡礼をしていますが、ねだられて布施をするほうも当然のように食や銭を与えていました。
 ああ、これは「厚生年金」の原形だと気がついたのです。
 チベット仏教の信者は、一生の内に必ず聖地に行って収入が途絶えます。その期間をみんなで「扶助」すれば、今度は自分が五体倒置の礼拝に打ち込み始めたとき、見知らぬ通行人が巡礼者を養ってくれます。
 真ん中に政府や役人を介さないので、汚職も使い込みや記録の不備もないけど、人間の知恵というのはどこも同じなのだと感心しました。
 ね、「相互扶助」と「年金制度」はぐるりと回れば、自分のためのシステムなの。 

■2007年06月01日(金)  愛のリスクは喪失の悲しみ       編集長 朱
○ 子持ちデザイナー「 編集長、ご返事有難う!愛犬のその後です「酸素吸引・利尿・血管拡張・ニトロなどなど」で山を越えました、練習の甲斐あって娘もだっこ出来ました、笑顔も戻り”これからもっと大事にするねって”退院はまだですが。家族で最悪の時の覚悟を話し合っていたのですが・・医療技術はスゴイですね。祖母が亡くなるまで長期にわたって延命医療してたのを思い出しました。命と愛情と医療費の狭間で私は・・・苦です」
・ ご苦労様です。でも良かったですね。ここまで手を尽くした、という思いが、いずれ来たるお別れも、少しは気休めになると思います。
 私も曽祖父をチューブだらけにして、数十日かけて送った覚えがあります。無意識の内に暴れるからと、点滴をしながら四肢をベッドに縛っていました。意識がないとはいえ今の医療は残酷だと思いました。私の夫や子どもたちにはあのような治療は断固と拒否します。そして自分にも当然ながら、意味のない延命措置はお断りします。また、残り少ない命なら動けなくなる治療より、動けるうちに身辺整理をしたいと思いました。

○ 受験生です。「僕の犬はジフテンバーで死にました。雑種やったけど、むだ吠えばっかのアホやったけど可愛かったです。死んだときめちゃくちゃ悲しくて泣きました。死んでもずっとアホ犬のむだ吠えが聞えました。だからもう犬は飼いません。「愛」の進行形が「執着」で「喪失」は愛のリスクですね。勉強になりました。もっと早く知ってたらリスクにハマらずにうまく忘れられたのに。このサイトは大人のサイトだけど僕も参考にしてます。元峠族さん、僕アァンです」
・ 昔、ネコを事故で亡くしたことがあります。事故に遭って、最後の死に場所にやっと家までたどりついたのに、あわてて病院に連れて行って、硬いベッドで知らない人に身体を触らせて、死ぬより怖い思いをさせて、自宅に帰ってグルグル巻きの包帯を引っ掻きながら、方向感覚をなくして死んでいきました。助からない命ならなぜそっと死なせてやれなかったのかと、子どもながら悔やみました。
 ペットには安楽死という救いがあることを覚えていると、無駄な苦痛を与えません。

○ 猫娘より。「ねぇまだ死ぬ話が続くの〜。話題変えよーよ。今テレビでやってる年金だけど、年寄りの遊び代のために、派遣の安月給から年金集めるのてあんまりじゃなぁい。私の周りの年寄りってみんな金持ちよ。私よりずっといい暮らししてるのに、安アパートの私からどうしてお金取るのよ。誰か教えてよ〜」
・ 「猫娘」さんに、どなたかお答えくださるとありがたいのですが。

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