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■2006年12月31日(日)  年越しソバと味噌煮込みうどん考   編集長 朱
 ただいま、うちの管理人さんが年越しソバの準備をしています。
 エビ天が入っていると聞きました。私はソバよりうどん派だけど、炊いてくれるのなら文句を言いません。
 うどんでも、冬場のうどんならやはり「味噌煮込みうどん」が最高です。特に名古屋や岐阜の黒いほど赤い、濃厚な赤味噌と名古屋コーチンの香ばしい肉汁がおいしい。両方とも個性的な味だけど、うまく溶け合って独特のコクが出ています。コーチンの出汁と赤味噌に染まった太ネギの甘さも絶品です。そして椎茸は、干し椎茸でなければいけません。赤味噌の香りに勝ち、なおかつ、相乗効果で自分のうまみも際立たせなくては。生椎茸では役者が不足です。

 最近この近くで猪肉を煮込んだ、猪(しし)鍋うどんが名物として出されていますが、誰が考えたのか、醤油仕立てであっさり味です。猪肉の赤身だけを使っているので肉がバサついて、しかもアクの取りすぎで獣臭さがまるでなく、せっかくの猪肉の香りが消えて、これではただの豚肉です。少し野趣味を残して、猪肉の独特の香りを味噌で引き立てたらいいのにと、最近始めて食べてがっかりしました。これならブロイラー鶏肉でも「味噌煮込みうどん」の方がよほどましです。七味をたっぷりかけると、身体の中から温まります。
 で、年越しソバはまだかしら?

■2006年12月30日(土)   豪華絢爛のおせち料理        編集長 朱
 余すところ、あと1日
 今年の後始末は時間切れでどうしようもないので、お正月の準備に入ります。
 餅米を洗い、水切りした餅米を餅つき機で蒸して、餅をつきます。紙を輪にして止めて、その中に熱い餅を入れて形を整えて、冷めたら鏡餅の出来上がり。
 実家の祖母がしていたのを、見よう見まねで餅を縊(くび)り、少しずらして傷のない場所でまた餅を、首を絞めるように絞り千切ると最後までつるりとした餅肌の丸餅の出来上がりです。
 門前の小僧というか、見よう見まねで上手に出来るものです。
 豆を炊くにしても、発泡スチロールの空き箱を使えば、早く、柔らかく、燃料費も節減できて失敗もしません。でも、時間と材料費を注いで精魂込めておせちを作っても、結局は味に飽きて、食べ残すのが関の山。例年の体験で、目で愛でる程度の分量で品数が多く、彩りの良い方が食卓をにぎわします。
 しかし、師走ぎりぎりまで仕事に追われながら、3度の食事以外にまだ追加の料理を作るのは至難の業。で、今年は初めて、うぶすなのスポンサーの仕出屋さんから、料亭のおせち料理を注文しました。チラシを見ると豪華絢爛。
 いまから明日の配達が楽しみです。

■2006年12月29日(金)   もう2日…                編集長 朱
  余すところ後2日。
 今年一年を振り返ると、丸々、この一年は映画上映の年でした。
 一昨年の12月に発足式をして、昨年は映画制作の年で、今年は早春2月の試写会以来、4月に東京で6日間の上映、5月は沖縄県鳩間島の音楽祭で上映。後は上映に継ぐ上映で、会場探しから日程押さえ、チラシを配布してポスター貼って、チケットを買っていただいて、あちらこちらとご挨拶に回って、マスコミにも顔を出して宣伝活動して、…その成果あって、ぎりぎり12月暮れまで上映することができました。
 また9月に、交流会を巻き込んで2日間にわたる「国際雅楽フェスティバル」を開催するなど、ビックイベントにも手を出して、これまた大成功。来年第2回開催への道をつなぎました。
 ものの勢いというものは、怖いものだとほとほと感心します。
 来年はもっと広く、映画「あかりの里」と地域の文化活動を知っていただくために、上映と講演活動をしていくつもりです。
 どこにでも参ります。呼んでくださいね。
 本物の「灯心」とサラダ油を持参しますので、ほのかな灯りを楽しんでください。

■2006年12月28日(木)   まだ3日ある!!              編集長 朱   
 ようやく映画「あかりの里」のDVDを発送しました。
 横田監督と素人プロディューサーの対談が掲載された「喜楽」と一緒に、県下のミュージアムやセンターに発送しましたが、今日で官公庁は仕事納めなのですよね。忙しい、忙しいに追われながら、でも年内発送!とがんばっても、担当者の目に触れるのは来年。しかも向こう様も新年は忙しいでしょうから、DVDなど見るヒマがなくて、そのうち、忘れられて、どこぞの棚で眠るのかしら…と少し不安です。
 まだお世話になったところに全員に手渡していません。
 あの方に、この方に…。数え上げるとウツになりそう。
 手分けしてお渡しすればいいのに、映画上映の招待券をお渡ししたとき「担当者の挨拶がない」とのお叱りを受けていましたので、時間がかかってもお1人づつ、お礼と共に、と愚かにも思ったのですよね。総勢200人ですよ。行く先々でお茶を頂き、苦労話を語り、その後の展開をご報告して…。
 おたがいに暮れの忙しいときに。
 うぶすなも組織化する時期が来たのかと、友だちの会報誌編集長に相談すると、「組織にすると大変よ。足引っ張りも引き連れて、運営運しなけりゃいけないから」と嘆いていましたが、それは映画制作で身に沁みました。
 組織の大変さも、個人運営の大変さも同時に体験した、この一年です。
 まだ来年まで3日あります!!

■2006年12月27日(水)   年賀状に追われて           編集長 朱
  ある図書館から、うぶすなの配布量が少ないのでもっと大量に、と申し出があり、ありがたくて早速、残っていた分だけ持って担当者の方に手渡しました。
 図書館や各公民館で2部づつ保存して、後は来館者の持ち帰り用に、机に置いているそうです。少ないとすぐなくなるし、利用者の方に一部だけ取り置いてもらうように頼まれているので、ゆとりがあればもっと置きたいとのことでした。
 もうゆとりなんてまるでない状態だけど、何とかご要望に応えられるように今後も準備するつもりです。
 その他の図書館には今日、発送して、年の暮れに到着します。
 
 それはそうと、年賀状は出しましたか?
 ようやく半分は出しましたが、まだ半分も残っています。うぶすな一月号で使った版画の一部を年賀状に使って、余白欄に近況を書いて、差出人欄に個人名のスタンプを押して、住所と宛名を書くのに、丸1日がつぶれます。
 なぜ年末ってこんなに忙しいのかしら。
 片づけてもやっつけても、雑用が次から次へと追いかけて来るようです。

■2006年12月26日(火)   若さに惚れた日             編集長 朱
 足掛け5年も通った火曜生放送の古巣に挨拶に行って、年明けの一月から生放送に復帰することになりました。何を好んで時間に追われる仕事につくのか、とみずからに問えば、日常に緊張感が欲しいから。それと、人と機会に求められて、引くことはできません。
 運は、自分を追い込んだときに開かれることを、体験的に知っています。
 映画の制作も然り。
 雅楽フェスタも然り。
 安全地帯にいて、風の当たらない屋内にいて、動かずに事は成せないことを知っているから。だから、望んで風の当たる場所に立ちます。
 いつも第一線にいたいから。

 即断即決の小気味よさと言えば、今日、読者の紹介で、芸術的な折り紙をする学生グループに会いました。
 寄稿型の新聞なら、取材の必要はないのではないかとお思いでしょうが、ラジオに出演していただくこともありますので、先に軽く下調べのような取材をします。
 で、その学生さんに「うちは寄稿型なの」と言うと、「僕が書きます」と返事が早い。打てば響くような答えが気に入って「ではラジオは?」に「出ます」とこれまた早い。「記事にするならイベント性があった方がいいから、講習会を開きませんか、応援しますよ」に「はい」と即決。「では近くに良い会場があるから下見をしましょう」と水を向けると、現場の会場で「気に入りました。では…」と、トントン拍子に講習会開催の話が決まり、日取りも決まり、出演日も決まりました。
 こういう学生さんなら、うぶすなは新聞、ラジオ、総出で応援します。
 チヤンスに臆することなく踏み出すには、それだけの実績と自信が必要ですが、自分を非日常に追い込める、覇気と勇気も必要です。
 今日は久々に、若さに惚れました。

■2006年12月25日(月)  賜(たまわ)りもの             編集長 朱
  人には独自の感性と表現力があります。
 私の友人は音楽で自己表現をします。学生時代から想いをギターに託して、弾き語りをしていましたが、社会人になってもやはりミューズに取り憑かれたまま、激しく哀しい詩(うた)を歌っています。 
 創作ダンスが好きな彼女は、自宅を改装してスタジオを作り、近所の子どもたちを教えながら、ダンサーとして内的世界を肉体で表現しています。
 自称ジャズシンガーの友人は、主婦で子持ちだけど「なんちゃってプロよ」と笑いながら営業活動をしています。歌いたいから、歌うことに自信があるからです。
 まだ年若い絵描きの友は絵筆に自信をなくして、自己表現の手段を変えました。絵筆の方がはるかに彼女に適しているのに、傷つくのを怖れて現在、遠回りの道を選んでいます。
 作家志望の友は、文学賞に挑戦し続けることに疲れているようです。
 私は「字書き」です。自分の想念や世界観を伝える手段に「活字」を用います。
 人はだれでも、唯一無二の「賜りもの」があるのに、その賜った才能で苦しむのです。身の内の深いところから湧き上がるものを、「何」を持って鎮(しず)めるか。鎮める手段に気がついたら、それがギターにせよ、ダンス、歌、絵、小説にせよ、その道を歩くしかありません。
 才能とは執着だと思います。
 執着し続けられるから、才能があるのです。だったらもう苦しまずに自己の才能と和解すれば良いではないか、と思えるようになりました。
 大輪の花でなくても、それなりに咲いた花を愛でたいと思います。

■2006年12月24日(日)   クリスマスイブなのに…         編集長 朱
 リニューアルされたホームページを、見てくださいました? 
 きれいでしょう。明るいでしょう。苦労したのですから、私ではなく管理人さんが。
 まだまだ不服で、ああもして欲しい、こうもして欲しい、と背後から色々と注文つけるものだから、管理人さんはただいま、少し、休憩しています。
 私としてはもっと写真を載せたいところですが、なかなか掲載できる写真がなくて、あったとしても了解のいるものばかりです。
 今日は日曜でしかもクリスマスイブなのに、年末で発送締め切り間近で、明日の月曜日にドサッと「うぶすな」が届いて、封詰めしなければいけないので、その準備で、土日返上、イブ返上です。そのせいでしょうか、チキンやナゲットやポテトをいっぱい買い込んで「さあどうぞ」と懐柔を謀っているのに、わが管理人さんは紙袋を抱いたまま、長時間の休憩に入りました。
 私は同時に2月号の準備に入ります。
 いくらなんでも、正月早々に原稿催促もあまりだから、今年の暮れ中に紙面の目鼻が付くように原稿の依頼調整です。
 通常の月なら何とかなっても、年末に新聞やラジオの締切と発送が重なると、やはり人手が欲しいですね。どこも出版業界は大変じゃないでしょうか。
 今年はもう一週間しかありません。対外的には実質は4日でしょう。
 がんばります! 
 

■2006年12月23日(土)   文化は相互支援             編集長 朱
 来年の映画上映の打ち合わせがありました。
 市民の文化活動で作った自主映画なので、来年も各地域で上映したくて、人脈、地縁、紹介とあらゆるご縁にすがってお願いに回っていますが、上映を続けるための経費も必要なので、せめて常識範囲でとお願いしても、驚くような非常識範囲で押されます。
 地元でのワンコインシネマは、地元の方の協力と支援のおかげで出来た映画ですので「無事に完成いたしました。ありがとうございました」のお礼上映なのです。
 営利ではないので、安く値切れば値切れるけど、それでは後進の文化は育ちません。
 これと似たような話ですが、このところ自治会や個人などで竹とロウソクを使った「竹あかり」が盛んです。しかし、日本製の灯心や和蝋燭を使ったという話は聞きません。
 日本全国で開催される「竹あかり」イベントに、これだけ大量のロウソクを使うなら、安い合成樹脂の輸入物を使わずに、なぜ国産の天然物の和蝋燭を使ってくださらないのか。
 需要と供給が国内でできたら、まだ地方で細々と生き残っている、和蝋燭作りの伝統産業も灯心引きの伝統技術も、こんなに早々とは滅亡しなかったのでは、と残念に思います。
 人の手から人の手に伝える技術は、1度滅んだら再生できません。
 そして、その技術に合うだけの収入も必要です。
 文化は相互支援でなければ育ちません。
 人に足元を見られながら、値踏みされるような交渉は疲れます。

■2006年12月22日(金)  チャンスにせっつかれて         編集長 朱
 今日のラジオの収録、3人分を収めて、疲れてよれよれでスタジオを出て、ゲスト票をコピーして、ようやく終わったとドアに手を掛けたとたん、ハイホー識者がおっしゃいました。
 「どうやろ、うぶすなさんは奈良県の大学に顔がきくようやから、4月から大学関係の番組を持ちませんか」「えっ。いいんですか?」と答えつつ内心は、(生放送の返事をどうしよう…)と、心は揺れに揺れて…。
 即断即決を信条とする私が、忙しさにかまけて優柔不断な態度を取っているから、どうやら、チャンスの神様がせっついてきたみたいです。しかも2本も。だから、即決しました。
 やりましょう。生も、収録も、何でも来い、だ。
 1時間番組か30分かは思案中ですが、奈良の各大学はあちらこちらと講演などで顔を出して、内情はほぼ通じています。それに4年間も生放送の現場にいて、各大学教授をゲストにお招きして、その道の専門家にシロウト質問を連発して、トークのプロの大学教授を立ち往生させたこともありました。
 ラジオを聞いているリスナーさんに「下手な漫才聞いてるよか、よっぽどおもろいわ」と笑われたこともある、ボケの猛者を自認する私が、もう一度、マニアな教授と楽しく語るコーナーを復活させようと、意を決したのであります。
 生きている間、学ぶことは多く、聴く恥こそ掻き捨ててよいのですから。

■2006年12月21日(木)   ホームページ リニューアル中    編集長 朱
 うぶすなの編集員さんが毎日、毎夜、夜も眠らず昼寝して、せっせと作ってくれたホームページ。それなのに、読者さんから「地味ですね。色気がありません」という激励のハガキを戴いて、うちの管理人さん一念発起して、執念で、明るく派手で色気のある(?)ホームページを現在作っています。
 その横で、いつもの通り1人熱いコーヒーを飲みながら「そこをもっと大きく。その写真構成は気に入らないから、他のマシなものを入れてみたら?」とせっかく作ったをものまで、背後から口出ししてやり直しさせたり、やる気まで無くさせたり…。仕方がないから、熱いお茶を出してなだめたり、チョコケーキで釣ってみたり、押してもだめなら引いてみな精神で、ただいま、とってもいいホームページが出来つつあります。
 でも、すごい情報量なんです。データがありすぎて、どれをどう使えばいいのか思案のまっ最中。読者のおハガキほどありがたいものはありません。
 待っていてくださいね。ほんとうにいいものを作っていますので。
 気の毒な管理人さんを応援してくださいね。
 

■2006年12月20日(水)   夢殿サロン                編集長 朱
うぶすなの文化活動は3つのメディアだけではありません。
 もうひとつ、毎月第3水曜日の1時半から3時まで「夢殿サロン」というカルチャーも行なっています。
 日本初の世界文化遺産に指定された、奈良県斑鳩町の法隆寺。その法隆寺を中心とした歴史や文化、当時の世相、社会状況を「法隆寺学」として学ぶ、法隆寺元管長・高田良信長老の1時間半の本格的な講義です。毎月、長老から手渡される資料だけでも相当な情報量で、受講生約70〜80名分をコピーして配るのですが、その資料だけでなく、当日に長老がお手持ちの文献や収集品を公開されたりするので、受講生の出席率はとても高く保っています。事情があって前回休まれた方も、資料だけでも欲しいとおっしゃるほど熱の入りようです。
 受講者のほとんどが、法隆寺の観光ボランティアの方が多いので、講義の内容は大学並みの密度。ぼんやりしていたら、とてもついていけない難しさを、寺育ち独特の深い知識で、飽きさせることがありません。
 講義となると自動的にスイッチオフになる私でさえ、とても楽しく授業についていけるのですから、もし、お近くにお住まいの方で古代史から中世、近世に至る「法隆寺」を学んでみようかと思われたら、ぜひおいで下さい。
 受付で私がニコニコしてお迎えします。
 受講料は、中身の濃い資料付きで、な、な、なんと、500円です。

■2006年12月19日(火)   正月号 入稿              編集長 朱
  うぶすな正月号のデータが完成しました。
 さっそく印刷屋さんに送りました。印刷屋さんはデータを版に変えて輪転印刷をして、新聞を裁断、二つ折り、千部づつ梱包して、各新聞集配所に発送します。集配所は各新聞配達所に発行部数だけ小分けしてまた発送。配達屋さんは、来年の5日折込用のチラシばかりまとめてセットにして、来年の朝まで棚に保存します。
 そして5日の早朝2時頃に、棚から出したチラシの束を機械で朝刊に挟み込み、小分けした分量を新聞配達員が地域の隅々まで運んで、各家庭のポストから読者の手に届きます。
 数年前、5日発行のうぶすなが間違って年末に配達されてしまい、不審に思った読者の電話で、びっくりして配られた地域と新聞名で配達所を探し出して、うぶすなの追跡調査をしたことがあります。
 そのとき「情報紙の印刷」から「新聞の折り込み」そして「配達員」を通して、確実に情報が読者にまで届く、新聞配達という完成された情報伝達のシステムを再認識したものです。
 このルートに正しく乗っていれば(見なくて破棄されることを除いて)、うぶすなに投稿した読者の思いが、家庭にいる他のうぶすな読者の心に直接届くのです。
 そう思うと、印刷料も折込料も決して安くはないけど、しかたがない、がんばりましょう。という気になるのです。
 今日のデータがお手許に届くのは、来年の5日。それまで配達所で眠っています。

■2006年12月18日(月)   うぶすなの勤務時間          編集長 朱
  うぶすなの、勤務時間を聞かれたことがあります。
 たぶん夜なら何時までの電話が許されるのか、何時くらいならメールの返事が届くのか、その目安にしようと思ったのでしょう。
 ふふふ、編集の恐ろしさをご存じない。
 うぶすなの勤務時間は20時間です。深夜3時までデスクワークで起きています。また翌朝7時の電話も一発で繋がります。うぶすなだけかとお思いのあなた、活字であれFMの編集であれ、マニアな世界に朝・昼なし。むろん、当然、私は日中の社会人ですので、10時にラジオの打ち合わせ、そのまま続きで収録に入り、2人分収録したところで、また打ち合わせや取材で、空いた隙間にお昼を食べたり、食べなかったり。
 1日中、ほとんど人と会って、付き合いコーヒーでおなかはいつも一杯です。
 締め切り前は、眠れません、食べれません。
 だから眠るときは眠り溜め、食べ溜めの最悪パターンですが、マニアックな生活は刺激的で、ほどほどの緊張感は高揚感を味わえます。うぶすなの管理人さんは、少し普通人的なところがあって、時計の針が日付を超えると眠いなどと根性のないことを、おホザキ遊ばすので、寝ている横で電気を煌々とつけて、パソコンをコチコチ打っています。だからパソコンは一台で常にフル稼働しています。
 うぶすなで一番の働き者は、このパソコンでしょう。
 

■2006年12月17日(日)   有料と無料のはざまで…        編集長 朱
 数年前のことです。「イベントをしてCDの売上げを施設に寄付するので、うぶすなの紙面とラジオで協力してほしい」との申し出がありました。うぶすなは、こういう時のためのタウン誌です。では記事にしましょう、ラジオ出演も手配しましょう、他のメディアも紹介して…と動き始めた時、ハイホーの識者からストップが出ました。
 まず「活字や電波を利用して収益が上がると予想される場合、広告宣伝となり、有料の対象とすべき」また「歌手など、チャリティを利用した宣伝活動は営利とみなす」や「ハイホーの電波および機材、スタジオはすべて商品ですよ」と私の考えの甘さを諭されました。その上で、「メディアの仕事をしてたら、この手の話は手に余るほど来るが、どれが本物で、どれがニセ物か。またどの本物を有料として、どの本物をタダで(活字や電波に)載せるか、その判断を相手の資料だけで下せるのか?」とも問われました。
 そのころ、こんな方々を支援しなくて「生み出す大地のうぶすな」といえるかと気負っていましたので、記事や生放送で紹介して、大手新聞にも載せていただきました。その挙句、主催者はイベントの赤字を口実に正式な会計報告も、施設への寄付もありませんでした。
 今思い返せば、いい勉強をさせていただいたと感謝しています。
 季節でしょうか、師走になるとこの手の掲載の問合せが増えます。でも、もう原稿の締め切りは過ぎました。現在は構成の段階で、次は校正に移ります。
 また、勉強の成果として、収益性のある記事は放送とセットで有料です。とても安くしていますので、広報宣伝に利用してください。
 むろん、まったく非営利の文化活動や個人の活動紹介、また公益性のある情報なら、うぶすなの紙面とラジオのおしゃべりタイムは、無料で提供させていただいています。

■2006年12月16日(土)   今日から修羅場             編集長 朱
 1月号の原稿がようやく出揃いました。
 新聞作りは取材する、原稿が全部そろう、それから全体のバランスを見て、紙面に納まる位置を確認します。ここから先はレイアウト係で管理人の「夕貴さん」の仕事です。
 編集長はパソコンに向かう彼女の背後から、「それはそうではない、これはこぅでなくって、いや、だったらさっきの方が…」などと注文を出します。出来上がって第一稿が刷り上る前に「どうですか」と画面で差し出されたものに、微妙な変化を要求したり半分近く記事を移動させたり、私の紙面イメージとレイアウト係りの感性とのせめぎあいです。特にタイトルや写真の扱いは、投稿者の意向を汲もうとする私と、全体のバランスを考える係りの美意識とで、毎月、毎回、押し問答があります。
 そうして出来た第一稿を印刷して、細かな微調整と校正をします。原稿と付き合わせながら細かなチェックをしますが、どれだけ神経を使っても、見落としや打ち間違いがあるのでとうとう、投稿はメール原稿のみ、としました。
 投稿者本人がメールで打って送ってもらい、それを編集部がリライトして校正を送り返し、掲載の了解をいただく。これで間違いが確実に減りました。
 第一稿のチェックが終わると、データに手入れをして、今度は写真付きの完成紙面を印刷して、何度も、何度も、チェック。一番神経を使って、使ってもやはり不安で、原稿と付け合せてチェックを重ねて、編集長の責任ゴーを出し、データを入稿。
 この神経戦が何日も続きます。だから締め切りは修羅場なのです。 

■2006年12月15日(金)   曽爾村で上映会             編集長 朱
  ようやく晴れた日に、曽爾村で「あかりの里」の上映会です。
 曽爾村はこれで2度め。先月、曽爾村の中学校で講演と上映をして、そのときの参加者が、ぜひうちの老人会でもと呼んでくださり、再び上映の機会をいただきました。
 講演のテーマを1回りほど年齢アップして語りましたが、過疎化が進む村の将来は、さぞや不安なのではと思いました。でも小学生が1人という究極の過疎にとりくんだ、沖縄県八重山郡の鳩間島の対策例もあります。こうして地域力で映画を製作できた西大和の実例もあります。
 息子が、孫が、若者たちが定着できるふるさとを作るには、まず高齢者や熟年層が行動を起こすことが大切です。地域活性はお上(行政)の仕事ではなく、そこを生活圏とする地元民の意識の問題なのです。個々の持つユニークな発想と企画に、賛同する仲間を増やして輪を広げ、メディアを巻き込めば、いずれ資金は後から付いてきます。とにかく、実行するのだという「意思」を見せることが大切です。
 おじいちゃん、おばあちゃんしか伝えられない技術や知恵の、継承という文化も誇って欲しい。そして私たちこそ親世代からもっと何かを受け継がなくてはならないのではないか、とも思います。
 曽爾村のおじいさん、おばあさんは、上映中に笑ったり、役者のセリフに応えたりと、感受性豊かで好奇心も旺盛。みなさん若々しく、交流会も活発でした。楽しい1日をありがとうございました。

■2006年12月14日(木)   我が家で忘年会             編集長 朱
  昨日は我が家で忘年会でした。
 解散後に駅まで送って行き、そのまま電車に乗って王寺で2次会。そして3次会と、飲み仲間は日付を越えて、終電ギリギリで帰宅されて、私はタクシーで無事ご帰還。帰ってから深夜にもかかわらず、忘年会後をおかたづけ。うーん、締め切り最中なのにダウン。
 締め切りです。締め切りですってば、先生方ぁ! 
 待つ身の辛さ、飲む身の楽しさ。
 編集者にとってなぜ飲み会が必要なのか。飲みたいからでしょう? で締めくくらないで欲しいな。自分の交流会は、人と人を紹介するだけで手一杯で、参加者とこれほど濃い情報交換はできません。酒席ではその道のプロが、数十年かけて得た経験や情報を、わかりやすく、たのしく、面白く、ノリノリで教えてくださるのです。
 昨日は骨董業界の裏話や取引のノウハウを。失敗談、成功談、物の見分け方、値段のつけ方、ネット販売などなど。前に彼をゲストとしてラジオにお招きしたことがありましたが、その時はこれほどわかりやすくは語ってくれませんでした。酒の勢いとは不思議なもので、脳を活性化して口を饒舌にするようです。
 いやぁ、おもしろかった。役に立ちました。放送したいくらいです。
 二次会では、仏師さんと。これもまた濃密な時間をいただきました。
 みなさぁん、忘年会、誘ってくださいね。
 いずれコラムネタにしますから。

■2006年12月12日(火)   ラジオの収録2本            編集長 朱
  朝からやまない雨の中を、FMラジオのスタジオまで収録に出かけました。
 今日のゲストは、斑鳩町教育委員会の発掘技師さんと、斑鳩町観光ボランティアの方です。放送日が個々に一週間違いますので、一時間づつ時間を分けてお話を伺います。
 私たちの住む広域7町は史跡の宝庫で、どこを掘っても何がしかの新発見がありますが、特に斑鳩町は「聖徳太子」にまつわる出土品に恵まれています。しかし、いくら恵まれてもその瞬間に行き合わせた研究者の技量や裁量で、せっかくの出土品を見逃してしまったり、無用のものと間違えて処理してしまうこともあります。
 このビックチャンスに、「もしや?」と意識して泥の中を探したからこそ見つかった、若草伽藍の壁画の焼けた一片。法隆寺の再建、非再建論に終止符を打った瞬間の、ドラマチックなお話でした。
 こんな物語のような実話を、発見者本人から直接うかがえるのは司会者ならではの醍醐味です。
 その30分後には、同じ斑鳩町でも時代が大きく変わった、プレイボーイの恋路「業平道」の話題です。
 前に平群町史跡を守る会の方をお招きしたとき、中世の法隆寺周辺の「並松の戦い」や、宮大工一族への豊臣方の焼き討ちも語っていただきました。
 同じ大地の中に、興っては滅んだ様々な歴史やドラマ、栄枯盛衰が深く記されて、研究者の発見を待っているのですね。

■2006年12月11日(月)   集金日は支払日             編集長 朱
 「ごと日」ってご存知ですか? 
 すぐわかる人は商売をされている方か、この日は道路が込むのを知っているお方。言葉を知っていても、この日の重要さをまるで知りませんでしたが、今では、とても忙しい日だということを実感しています。
 5と10の日は集金と支払日です。
 しかし「5の日」はうぶすなの発行日で、読者の電話応対に追われる外出不可のデスクワーク日です。「10日」は1日雨でした。単車では出づらくて原稿チェックと「先生、もう一次締め切り越えました。明日、伺いますから!」と、通常月のつもりでのんびりされている先生方に、叱咤激励をしていました。翌日、カラリと晴れたよい集金日と支払日は、原稿の回収日でもあります。
 集金して集金して、支払って、集金して集金して、支払って。
 たまることのない、清く貧しい明朗会計です。
 何だか、印刷屋さんと配達屋さんに支払うために働いているようですが、読者の反応というお金では買えない宝物を得る日でもあります。
 出会った愛読者の方に、立派な切り絵のカレンダーを「読者プレゼント」に頂いたり、立ち寄る画廊さんは、いつも香り豊かなハーブティーとお菓子を頂きます。図書館では保存されていないナンバーを求められて、読者ですと自己紹介された方から、これを載せてくださいとお願いされたり、配達所で支払いながら、まとめてたくさんの愛読者の声を頂きます。
 忙しさを口実に点から点に移動するのではなく、こまめに動いて立ち止まるこの日は、直接、読者と交流できる日です。
 そう、うぶすなが地域に定着しているのを、確実に、確認できる日でもあるのです。

■2006年12月10日(日)   締切が繰り上がる12月        編集長 朱
 年末は印刷屋さんの締切が早まり、年初めの折り込み準備も早まります。
 新聞発行の最前線、新聞配達所の「納入締切」から逆算して、印刷屋の「発行締切日」が決まります。次に印刷屋さんに送る版下の「入稿締切日」が決まり、うぶすなの「原稿締切日」がはじき出されます。だから、みなさん! 原稿を急いでくださぁい!!
 と、日々メールでせっついていますが、年末は1月号と同時に2月号の締切も正月にかかるため、2ヶ月一緒の締切に追われます。だから「うぶすな交流会」どころではなくて12月は取りやめたのだけど、その分、忘年会の出席を増やしてしまい、時間のやりくりと、送られた原稿のリライトやチェックなど深夜仕事もあって、安心して酔っ払いもできません。こんな12月は、例年てんてこまいしているのに、2回も映画の上映会を入れるなんて…。
 ハイホーの収録の手配に追われながら、生番組に帰れコールの返事も延ばして、その間に雑用が続々と迫り、年賀状、大掃除、餅つき、…それなのに長雨続きで、干し柿に青カビが生えてる! なぜだぁ!!

■2006年12月09日(土)   安堵町上映会と奈良工専交流会   編集長 朱
 安堵町の、トーク安堵カルチャーセンターでの映画上映は、なかなか盛況でした。
 ほとんどが安堵町の住民か在職者でしたが、早朝に電話を頂いた橿原の方や、ハイホーのリスナーさんもいらして、上映後は一緒に食事をしたり、駅まで送っていただいたり、思いがけないところで思いがけない方にお会いするのも、上映会のよさです。
 きちんとした大ホールで、たくさんの観客を前にした上映会は、今年は12月の安堵町で最後です。まだ一周間後に再上映を曽爾村で予定していますが、「灯心引き」の舞台の安堵町で、初上映の年を締めくくり、今年だけで東京から沖縄まで一巡できた映画「あかりの里」は、興行部門でも成功したのではないかと思います。
 来年はまた各地での上映会を企画しています。
 家族の優しさとふるさとの底力、そして地域文化を守ることの大切さを伝えるために、「うぶすな」はどこにでも上映に参ります。
 呼んでくださいね。
 
 この忙しい日に、午後から奈良工専の交流会です。
 さっそく小雨の中をタクシーを飛ばして学校まで出向きますと、見知った顔がチラホラと。昆虫の生態を研究して技術に活かせないかと苦慮する研究者や、新技術に挑戦する若きエンジニアなど「奈良工業専門学校」らしい方々との交流は、とても新鮮でした。ただ、ラジオゲストにお招きしたはいいけど、とんちんかんな受け答えをしないか心配です。事前に下調べをして、久しぶりに毛並みの異なったゲストさんとのトークを、いまから楽しみにしています。
 「うぶすな」ラジオ版は、美術館の館長から学芸員まで、技術畑では教授からマニアな研究員まで、地元の商店主、頑張り奥様と、様々な方をスタジオにお招きしています。
 我こそはとお思いのお方、ラジオトークを体験してみませんか。

■2006年12月08日(金)   古巣(生放送)からのお誘い      編集長 朱
 昨日はハイホーの忘年会でした。
 二次会も大いに盛り上がって、終電を越え、日付も越えてタクシーでご帰還。そのまま沈没したので、あなたへの報告が遅れました。
 DJやパーソナリティのラジオで聞くなじみの声が、知らない顔でしかもヒゲ面で聞くのって、すごく妙な感じです。おたがいに「生○○さんだぁ」とか「あの声の、あの人ですか?」などと珍妙な質問や自己紹介が続きました。「語り」が専門のパーソナリティの集いは、雨が気にならないくらいの熱気で、互いによく通る声でワイワイガヤガヤ。次第に顔を付けあうか、怒鳴らないと相手の声も聞こえないほどです。
 FMラジオ81・4MHz、愛称ハイホーのパーソナリティは、小学生・中学生も含めて約150人ほどのボランティアスタッフで構成されています。むろん機械操作の方も入れて、1日24時間放送です。これだけ揃えば人材は豊富と思っていましたが、酒の席の気軽さか、元の生放送のスタッフに「もう一度手伝わないか」と、帰っておいでコールを頂きました。
 ピールを注いで、注がれて「どう?収録は」なんて聞かれてほろ酔いで「うーん。収録は時間がかかるけど、まとめて録れるからね」と答えると、「ふーん、楽なんだぁ。じゃあ帰って来ない?」「ブブッ!!」
 …どうやら生放送も人手(口手)が足りないようです。条件は「今までどおりでいいから」でした。
 確かに、生放送は反応が早くて、放送の最前線にいる緊張感がありました。何より魅力的なのは、速報性です。新聞は月一の発行で、収録は録り溜めです。
 FM放送とメディアミックスが決まったとき、一番嬉しかったのは、活字にない速報性でした。でも、と思う。身体は一つだし、生放送は欠席不可で病気もできません。この2日、どうしようか悩んでいます。

■2006年12月06日(水)   FMラジオのトーク番組         編集長 朱
  ラジオ版うぶすなの「はい、うぶすな編集部です(81.4MHz)」は、毎週木曜日15時放送の、30分間のゲスト番組です。再放送は翌日の金曜日18時半から19時まで。
 いまアシスタントと編集を担当してくださっているのが、音楽工房の當麻晴英さんです。
 この當麻さんは私が逆立ちしてもできない特技をお持ちで、本職は、作詞、作曲、編曲、しかも歌手という多彩な才能の持ち主です。番組でも、記者の質問のような編集長のツッコミに対して、柔らかな癒し系の声でゲストさんの緊張をほぐして、トークの休憩には、リスナーさんの作詞を作曲して、優しい声で歌っています。
 彼女のソフトで柔らかな歌声が、奈良盆地に広がって流れているのかと思うと、心が癒される思いです。この番組を聞ける環境の方は、ぜひ聞いてみてください。
 そんな、私たちのラジオ番組に、あなたも、出演されませんか? 
 まずどんなことを語りたいのか、記事を送って下さると(掲載は写真付きで450字ほど)、こちらもどのような番組構成ができるのか見当がつきますので、書き足りない思いをラジオのトークで、ぜひどうぞ。できましたら、公益性のある、文化的なお話ですと、番組を聞いてくださる方も、あなたの声に元気づけられます。
 30分間のトークは不安でしょうが、事前の打ち合わせがありますし、掲載した記事やデータを中心にトークを繰り広げますので、記者の私と、優しい彼女の心遣いにお任せください。
 この番組は、遠く福岡県から出演くださった方や、岐阜県、姫路、滋賀県、また来年は信州黒姫山からペンション「四季の詩」さんをお迎えする予定でいます。
 スタジオまでおいでいただけるなら、全国区でお招きしていますよ。

■2006年12月05日(火)   うぶすなの発行日です         編集長 朱
 本日5日はうぶすなの発行日です。
 早速、朝から広告の問合せがありましたが、あちらこちらと問い合わせて比べられているようで、お客様の方が手馴れて、ご挨拶代わりに値切ろうとされます。
 しかし、うぶすなは記事下一段のみが広告なので、広告欄がすべて埋まっても当然、赤字です。経営難だからと無理な広告を入れるより、不足分を自費で補っても紙面のクオリティーを保つことが、うぶすなの信用と思っています。
 また今月号でホームページを開いたことを、コラム「透彫」で公開しました。つまりうぶすなの広告です。どれだけ反響があるのかとても楽しみでしたが、ありました。ええ、ありましたとも、カウントがすごい勢いで回っています。苦労して、努力して、時間をかけて作ったページをたくさんの方が見て下さっています。
 いまご覧のあなた。
 始めまして、でしょうか。
 お久しぶりでしょうか。
 新聞のコラムとホームページでは、読者との距離がまるで違いますね。活字では10日ごろに、住所氏名を明かした読者から「こだま」欄にハガキが届きますが、ホームページではお顔が見えなくても、たくさんの方が出入りしている気配を感じます。今、無言であっても確かなうごめきが伝わるのです。奇妙な世界ですね。
 メールの送受信ができる程度の技術で、右往左往していますが、今まで見知った、活字世界と、電波のラジオ、対面する交流会に、新たに加わった広大なネット世界。
 人生、何でも挑戦するものですね。思わぬ扉が開きました!

■2006年12月04日(月)   忘年会出席します            編集長 朱
 12月の交流会を一度取りやめて、今度はこちらが、みなさんの忘年会に顔を出します。だから呼んでくださいと宣言したら、あちらこちらから酒席のお誘いがかかり、現在、うふふの状態です。まるで、みなさんのグループへ家庭訪問しているみたい。
 交流会の多いときは70人を超えました。これでは誰かとどなたを紹介するつもりでお呼びしても、その方が出席されているのか、会場のどこにいるのかも分らないし、その間にこちらに声がかかるやら、お話を伺うやらでてんやわんやでした。個人が開くパーティなら30人くらいが一番落ち着く人数でした。
 始めに記事を掲載して、ラジオトークのために打ち合わせをして、それから交流会で他の方にご紹介。この手順ではどことなく事務的な気がして、次第に自分の中で落ち着きが悪くなっていましたが、こうしてメンバーの方のパーティや、また1人とじっくり語らったりすると、新しい情報と発見で思わぬ展開が望めそうです。
 人、人、人、は個々が宝庫です。その心の扉を開きあうには、お茶をしたりお食事をする時間が必要ですが、てっとり早くは、一緒に酒を飲めば胸襟を開きあって、簡単にお互いの接点を見つけることができます。
 仲間を見つけること。そうすれば、ひとりでできないことも同好の志が集まれば、どんなことも実現できる大きな力になります。さあ、お仲間作りに励みましょうか。
 まだまだ飲めますよ。忘年会、新年会、ばんざーい。

■2006年12月03日(日)   お酒っていいな             編集長 朱
 ラジオ版うぶすな編集部の、編集とアシスタントをしてくださる當麻さんと2人忘年会をしました。彼女から頂戴しました酒は、泡盛「守禮」30度。沖縄本島のうるまの酒です。沖縄県八重山の離島、鳩間島ではいつも島酒を飲んでいたので、そのつもりでシーカーサーの替わりにスダチを切って、お湯割りで飲んだら、スダチを入れたのがもったいないほどのいい酒でした。
 彼女も「こんなにおいしいなんて」というので、もしかしたら飲み方を知らずに下さったのではと聞くと、やはりこのまま飲んでいたとのこと。
 えーもったいないよそれー、とばかりに島の飲み方を伝授。
 島では古老も熟年も若者も、酒を長く楽しむために夏は水割り、冬はお湯割りで、好みの濃さで「長時間」ホロ酔いを楽しみます。この長時間というのがクセ物で、日本酒のアルコール度の2倍ほどある泡盛を、途切れなく飲み続けながら酔いつぶれずに、宴のたけなわを超えて帰宅まで、無事に意識を保つためには、そこそこの濃さで酔いを調節するのが、おいしい島酒の飲み方なのです。
 だから長丁場で意識が飛ぶほど飲んで、三線の音色に合わせて歌って、早弾きに誘われてカチャーシーを踊っても、翌朝はさわやかに目が覚めて悪酔いしません。バッカスの島で悪酔いしてたら暮らしていけませんので。
 酒席っていいな。仕事の話から人生から、お互いを深く知っていただいて理解し合える、魔法の飲物です。いまちょっとホロ酔い、一番いい気分です。當麻さんありがとう、美味しかったです。

■2006年12月02日(土)   年賀状版画3枚!            編集長 朱
 そろそろ年賀状の準備に入ります。
 うぶすなの正月号の1面で、多くの方へ年賀のご挨拶をするために、毎年、師走に入ると、ありがとうございましたの心を込めて、年賀状用の版画を彫っています。通常のコラムの場所にハガキサイズ横3枚分彫って、広く長く、ご挨拶の詩を載せるのですが、掲載用に必要なのは、たった1枚。その一枚のために、3枚の板に詩を転写して、3枚も彫刻刀でゴリゴリ彫って、これぞ最高の刷り上がり、を得るために何枚も試し刷りをして、…本当にスローライフなこだわりです。
 今はパソコンで打ち出せば、どんな文字もたちどころにプリントされるのですが、異なった材質を媒体に使うだけで、思いがけない効果が生まれます。切り絵や貼り絵、変わったところで砂絵などは一種幽玄さを生むことが出来ます。
 版板が好きなのは、手書きでは出せない文字の迫力と、素朴な味わいが気に入ったから。それと3枚も彫れば、その中の一枚くらい個人の年賀状用に使えるからです。そこでは本来の使い方通りに大量に刷って、添え書きを入れて、近くに遠くに友人たちに年賀のご挨拶を送っています。
 そのために頭をひねった詩ですから、拙い便りと初笑いしてください。

■2006年12月01日(金)   奈良女子大からアンケート       編集長 朱
  奈良女子大学での講演のアンケートが届きました。こうしてゆっくり拝見すると、みなさんと会えてよかったなと思います。
 娘さんたちの真剣な目と、コクコクとうなづく表情がいじらしくて、ついレインボーママ(2児の母)の母心で脱線して、娘に語るように人生のアドバイスをしたのですが、それが新たな観点になったようです。
 卒業後は地域リーダーとして育つ学生さんたちに、いかに、地域性を考慮しつつ地域に没せず、自分の道を見出して確立させるか、を伝えるには一時間や二時間の講義では足りません。
 やれば何でもできる、そのこともしっかりと伝えたい。
 いい大人になったとき、始めて見える道があります。本人は紆余曲折して悩んでいるつもりでも、振り返ってみると、今のこの道に至る王道を目指して歩いていたことに気づくのです。ならば、無駄に青春を悩む必要はなかったのではないかと思えるのです。
 今歩いているこの道は、正しいのか、迷っているのか、不安な彼女たちに「その姿勢こそ正しい。信じて進め」とエールを送りたい。
 今日、アンケートを読みました。真摯な回答をありがとうございました。またお会いできたらいいなと思っています。

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