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■2007年05月31日(木)  愛別離苦                  編集長 朱
○ 北の爺です。「編集長の御叱責、有り難く拝読いたしました。誠に無駄歳ばかり重ねまして恥じ入るばかりです。それにしても私の駄文に即答を頂き、しかも打てば響くような激文でのお叱り。みごとな切り返しでございました。その上「以下の文、不掲載」との潔いご配慮にも頭が下がります。いや、久しぶりに痛快で楽しゅうございました。これからも誰にも媚びず、へつらわず、そのまま我が道を歩むのがよろしかろうと、またお叱りを受けそうな僭越なことを申します。できますれば「うぶすな友の会」に入会して、編集長の「うぶすな」を拝読したく存じます。よろしくお願い申し上げます」
・ 「北の爺」様。ありがとうございます。入会方法はネットに詳しく載っていますので、そちらの手順でご連絡くださるとありがたいです。若輩者が生意気言ってすみませんでした。今後ともご指導をお願いします。

○ 猫むすめ。「昨日の雑感読んでて怖くなってうちの子抱きしめました。『死なないよね? ずっとずっと長生きするよね?』もしこの子が死んだらどうしよう、これって固執? これもやっぱし執着? じゃあかわいいってかわいがる気持ちも執着じゃん。かわいがってて死んだらどうしようって思うだけで怖いのに、やっぱし先に死ぬし、動物霊園でお墓入れてあげるけど、この子のいない生活なんて考えられない。これって喪失感よね?
じゃあ、ペットのいる家は癒しの館って思ったけど、癒されてないよぉ。編集長さん、答えてください」
・ えらいね。よく自分の考えをまとめられましたね。送ってこられた長文は、所々支離滅裂でしたが、立派な「生と死の無常観」のレポートでした。顔文字などの枝葉を削ぎ取るだけで、こんなに立派な文章になるから不思議よね。若者風の技術は、本当はとても上手な文章を、返って解りにくくしていました。
 また、何事も度が過ぎると、自分が傷つきます。愛しすぎたりすがったり、愛に頼ってもたれていると、愛の対象物が消えるとバランスが崩れるのは、当然よね。ヒトとネコとは命の長さが違うのですから、自立できないような愛しかたは、愛される方も迷惑なものです。
 仏教では「愛別離苦」といい、愛情は執着を生み、別離は苦しみを生むので、愛さえも苦であると教えています。ことに短命のものを溺愛すれば、必ず来る別れに苦しみ抜きます。
 自分より長生きをするであろう我が子への愛と違い、ペットへの愛はほどほどにがよろしいかと思います。それに、愛猫が溺愛をうるさく感じているから飼い主に「愛想」よくしないのです。
 今から取り越し苦労せずに、少しコミュニケーションを変えてみたらどうでしょう。

■2007年05月30日(水)  愛から固執の間に。           編集長 朱
○ シニア。「 商品陳列に関してのご意見拝聴します、大店法で被災時の応急物資調達協定や避難地協定などまた、個別の対策も急務です。地震時は店舗も顧客も従業員も全てが被災者になってしまいます。ご意見に感謝します」
・ 話題提供してくださりありがとうございました。

○ 子持ちデザイナー。「違う話題ですが、今日十一歳の愛犬が心臓弁膜症で肺水腫になり危篤で入院しました。母親も泣いてましたが、私が辛かったのは六歳の娘が先日おなじヨークシャーテリアのぬいぐるみを欲しがってたので”何で?家に本物の犬が居るやん”て聞いたら娘が”いつも私がだっこするとウーって怒るやろぬいぐるみは怒らんから”・・ホントは上手にだっこしたかったのにできないまま、愛情は一杯あったのに・・獣医院のゲージのすき間から娘が泣きながら小さい指を突っ込んで、その指を必死で舐めてる愛犬の姿を見たのが一番辛かったです・・」

・ 本物の「毛むくじゃら」がいるのに、縫いぐるみでは癒されませんよね。
 うちのオスネコが家出したとき、あまり子供たちが悲しがるので仕方なく縫いぐるみを買いに行きました。どの縫いぐるみもとても可愛かったのですが、やはり本物にはかないません。だからといってすぐ違う動物を飼うのは不人情な気がして、一番子どもたちと仲良くなれそうな動物を一つづつ選びましたが、やはり、ベッドに置いたままで愛着がわかずに、帰らなくなったネコを待ち続けました。
 ようやく忘れた頃にまた子ネコを拾ってきて「・・ちゃんの生まれ変わり見つけた!」と放しません。しかたなく、またそのネコを飼っています。
 そのネコは命の恩人の末っ子を軽く見て、しつこく抱くと今でも娘を噛みます。叱るのですが、人間に順位をつけているようで、命の恩人は最下位のようです。
 そして一番に身近なので甘えているのでしょうね。
 私は動物を飼うのは嫌です。それは短命だから。
 愛情はすぐ愛着に変わって、人の弱さを縛る輪廻の鎖に変わります。
 「愛着」とは「執着」です。執着したものが突然消えると「喪失」の痛みがなかなか消えません。必ず先に逝くものを溺愛するのは、自分で喪失の穴を大きくしているようなもので、辛いですよ。居なくなってもずっとまだ居るような幻覚が残って、いつも目で探していますが、見つからないたびに淋しくなります。また違ったものでその淋しさを埋めますか?
 それを「固執」といいますよ。

 病気で気弱になった愛犬と娘さんが仲良くなれたらいいですね。

■2007年05月29日(火)  潰れました。                編集長 朱
 リスナーとご一緒させていただいて、楽しく楽しく飲みまして、ご機嫌で帰宅して朝ごはんの用意をしてバタンキューでした。すみません。

■2007年05月28日(月)  ご意見二種                編集長 朱
○ 北の爺より。「編集長のお説ごもっともとは存じますが、噛みつかれたら噛み返せは少し乱暴な気がします。しかし昨今の青少年の犯罪には、目を覆うような凶悪なものばかりで、これも厳しい父親のいない、母子家庭の教育の甘さから来る弊害ではないかと思っております。男は外で働いて家族を養うため、直接子どもの躾ができなくても、母親がそんな父親に感謝して尊敬心で陰で夫を立てることで、仕事で忙しい父親の背中を見て、子は育ちます。家庭の中まで男女共同参画では子どもは誰を目標にして良いのか迷ってしまうのです。後略」
・ 「北の爺さま」、以下は後略とさせていただきました。うぶすなの掲示板には不適当と思われる封建思想が混じっていましたので、申し訳ありません。
 女性の子育ては、外でゼニを稼いでくる以上の価値ある仕事です。いかほどお稼ぎでしたかは存じませんが、母親が深夜まで乳児に乳を与えて、便の色にもおろおろする母心とカービン銃ぶっ放しても我が子を守りたい母心を、北の爺さまはいかほどの対価でお求めでしょうか。どこぞに愚かな時代錯誤のお方が女性を「子どもを産む機械」などと口走って、世間の顰蹙(ひんしゅく)を買いましたが、その轍をお踏みにならずにもう少し柔軟なご指摘をお待ちしています。
 今まで「北の爺さま」の励ましに、いつも頼もしく支えられていました。

○ 地震対策について「大阪で阪神大地震にあったのでいわせてください。ふつう地震といっても、ほんとに体験したらすごく怖いです。地震だっ!と思ってガタガタ揺れて、本棚の本がバラバラ布団に落ちて、俺死ぬと思いました。でも布団にいたので必死で布団に丸まってました。これがスーパーでビンや固いものが落ちてきたら、ぜったい死ぬって。怖くて動けなくて上から落ちてくるんです。今でもスーパーならこれ全部落ちてきたら俺どうするかな、て思います。だから背伸びしなくちゃ手の届かないとこに、重いもの置く必要ないと思います。棚の上部には軽いもの置いてください。ワインなんかの酒ビンは棚におくことないです。背の高い電化製品はどうよって聞きたいです。シニアさん、がんばって俺らの声を届けてください(受験生です)」
・ シニアさん読んでいただけたでしょうか。スーパーに限らず、無防備に品物が山積みにされている場所はすべて凶器になりますし、ショーウィンドーのガラスは防災対策が取られていますか。吹き抜けのホールも危険な落下物で悲惨な状態になりそうですが、そう思うと生活できませんよね。
 そうそう、どこかのデパートで、吹き抜けホールに落下防止のネットが張られていましたっけ。

■2007年05月27日(日)  父の壁                   編集長 朱
 お返事のお返事のお返事。
○  シニア。「 雑感ファンの方々からいろいろご意見いただき、本当に有難うございます!押し付けの回避指導を考えるより、回避しやすいシステム作りが先のようです。感謝!」
・ テーマを頂きまして、ありがとうございました。まだお便りが届いています。

○カービン銃ぶっ放す2児のお母さんへ。「元峠族です。このサイトのレインボーママ見て、母親はいいなと思いました。子どもが小さいときは自分も、子どものためならと思ってたけど、子どもが自立しだすと子どものことばかり考えてられない。親に歯向かうようになったら一緒に暮らすの限界かなと思います。巣立ちがうまい子もいるし、子離れがうまくいかない親もあります。カービン銃ぶっ放して斧振り回すステキなお母さん、うまく子どもを巣立たせてください。そっちが難しいですから。すみませんナマいって」
・ 愛するって難しいですよね。全身全霊で愛した育てた我が子も、一人の人間として成長するとき、一番身近な親を乗り越えようと否定する場合があります。否定しながら自立するのですが、親への甘えから否定しすぎる場合もあります。たまったものじゃありませんが、親は親なりにがんばっていたのだといつか気がついてくれます。まだ若くて未熟だから、目前の親の壁を敵と見違えて噛みつくのでしょうが、あまりならこちらも本気で噛みつき返して、噛まれる痛さを教えるのも必要ではないかと思います。
 お父さんの出番だと思います。 

■2007年05月26日(土)  天災・地災、あなたならどうする?   編集長 朱
 お返事のお返事です。
○  シニア。「スーパーも肥大化、ドミナントやモール化してます、9月1日災害の日ですし過敏になってます、あってはならない事ですが災害発生時主婦が買い物してる%は高いです。なるほど・・よく分りました!参考にします」
・ まだたくさんの参考意見が参りました。うれしいですね、ありがとうございます。

○ いつも見ています。「私も学生の頃に道標に悪戯されて、山道で迷ったことがあります。焦ってどうしようもない気持ちになったときに、先輩の言葉が天の声のように浮んできました。それで落ち着くことができて。それまで見えなかった草のねじれやひっくり返った石ころが目に付いて、それを辿って分岐点まで帰れました。本当に、先輩の「山で迷ったらまず腹ごしらえだ!」は生の声で聞えました。私の危機管理の引き出しに入っていたのですね。いざという時にどれだけの引き出しが自分にあるかで生と死を分けるのでしょうか」
・ 尊敬する方の言葉と声は身に付くものですね。日頃はめったに使わない「危機管理の引き出し」。この引き出しに様々な経験と情報が収まっているかで、いざという時の対処が違ってきます。結局、その方の人生がどんなときでも頼りになるのだと思います。

○ レインボーママより。「パニック映画が大好きでよく見てます、テレビで(T_T)。 いつもオンナが悲鳴上げて逃げ回ってるけど、子持ちのオンナは子ども抱いて悲鳴上げないわよ。自分を考えてもウチの子のためならカービン銃でもぶっ放します。使い方知らないけど(T_T) でも斧で扉くらいブチ破ります。オンナの危機管理とやかく言う前にシンプルな防災器具を常設してくださぁい」
・ い、勇ましい…。でも母は男性より強いですよね。命がけで守らなくてはいけない子どもが2人もいて、のんびりと外の助けは待てません。行動あるのみ。天災や人災が他人事ではなくなった現在、自己防衛は必要ですし、巻き込まれ事故ならそのときどうするかシュミレーションしておくのも大切かもしれません。嫌な時代になったものです。

○ 北の爺。「知人の話で恐縮ですが、車の事故に遭遇して車の中に人が2人ほどいましたが、みんな徐行しながら見物して助けてあげようとしなかったそうです。知人がそれを対向車線から見て、すぐさまインターで電話をしたらしいのですが、先に電話をされていたらしくて電話が終わると同時に救急車が走って行ったそうです。あのときどうすればよかったのか、知人は深く反省していました。人助けも難しいものですね」
・ 人助けもいざという時のトラブル対処ですが、これも思いがけない出来事に遭遇すると、人は自己保存能力が作用して萎縮してしまうのです。でも一度でも体験をして悔やんだ経験は、次のときに必ず活かされるでしょうね。
 天知る、地知る、己知る。誰も知らなくても自分は覚えているって、辛いものです。
 その方も良いことをされたのにお気の毒です。

■2007年05月25日(金)  生と死の分岐点              編集長 朱
 昨日の返事です。

○  シニア。「編集長、申し訳ない!公に出来ない段階でしたので曖昧な質問になってしまいすみません!地震に対して主婦の認識・・スミマセンこれぐらいしか言えません」

・ お役に立つかどうか。
 昔、何かの資料で読んだのですが、地震や劇場火災、船舶事故やまたは戦闘に巻き込まれたなど究極のトラブルに遭遇した方の、聞き取り調査がありました。どうして無事に生還できたのか、なぜ生還できる人がいるのに死者もでるのか、その生と死の分岐点とは何なのか。
 その方たちはいざというときに「導かれるように非常口が目に入った」「こっちだこっちと声がして、そちらに必死で走ったら外に出られた」「出口に至る道が映像のように浮んだ」など、宗教がかった答えなので調査員は始めは当惑されたようですが、何人もの証言を集めるうちに、危機一髪からの生還者には似た特徴があることに気がつきました。
 それは、日頃から判断を自分で下す人です。記憶も良く意識の転換が早く、ホテルや劇場の非常口を見るとはなしに見ていたり、人に誘われて行っても通路を確認しながら席まで行く人。そのような自主性のある人は、パニック状態でも早く冷静になって、平常時に見た記憶が戻ったり、また意識下の危機管理能力が安全地帯まで誘導したと思われます。
 それを読んで納得しました。
 私にも経験があるのです。
 友人と山で道に迷ったときのこと。友人はパニックを起こして張り付いてきて、道を探すなどの自由な偵察行動ができませんでした。野営に慣れていましたのでいざとなれば明るくなるまでここでのんびりと、と思っても最悪の心配をするので、危険な景色の変わった夕暮れ時に来た道を探して、ようやく間違った場所まで帰り着いたことがありました。その時も、確かあちらだった、そういえばこちらのような気がすると、大きく間違えることはなかったのですが、その後、判断を迫られる事態になった時は、未経験者の意見は聞かないことにしました。
 と言いながら、聞かなくてはならないハメになって、何度も失敗をしていますが。
 つまり、もしものときに頼れる誘導灯や扉を壊す器具、またスーパー内の配置図は各所に貼っていて欲しいものです。地震や火災で閉じ込められた場合、自然にリーダーになった方の判断を助けるために。
 利用者の認識調査の前に、安全設備を十二分に充当する方が先でしょう。
 と思います。

■2007年05月24日(木)  危機意識と自己責任            編集長朱
 答えようのない質問が参りました。質問を整理するか、具体的に解説するかしてください。

○  シニア。「 修羅から脱出オメデトウございます、待ってました!じつは、200店舗規模のスーパーマーケットから「防犯、防災」に関する・・依頼がありまして、今の時代の危機意識(女性の目)を考え込んでいたのです。編集長なにかヒント下さい!」
・ スーパーマーケットの防犯というと、万引きや置き引き対策でしょうか。また外からの犯意に対してお客様の保護でしょうか。「防災」とありますので「防犯」は店内の犯罪を想定されたものと思えます。
 昨今の犯罪でお客さまを人質にした、立て籠もりやレジ強盗となるとプロの出番です。しかし、犯罪に対する女性の目の危機意識なら、組織警察は信用しないことです。例の事件の被害女性は自力で脱出して、仲間を見殺しにしかけた警察は投降した犯罪者に数を頼んで襲いかかっていました。交渉人のマニュアル通りの子供だましのような口調も情けなく感じます。
 人も企業も警察を当てにしないこと。自分の身は自分で守る。
 たくさんの人が集まり、お金も動くスーパーなら自衛の措置くらい警察以上の配備はして欲しい。

 質問が非常に漠然として応えにくいのですが。
 危機意識にしても犯罪に対してでしょうか。それとも個々の対処意識にまで望まれますか。箇条書きでもいくつかリードがないと返答のしようがありません。

 現在、県下に発送する作業に追われています。
 お答えしたく思いますので、再チャレンジ!
 

■2007年05月23日(水)  ようやく脱稿。データ発送完了     編集長 朱
 お待たせしました。お待たせしていない方も、締め切り前以来のご無沙汰でした。
 さっそく常連さんからご挨拶が来ています。

○ 北の爺。「先日ドライブをしておりましたら鹿らしきものに遭遇いたしました。らしきものというのも、私は北でも南に近い北の出身者で、言わば都会者であります。鹿などという野生種は初めてで、驚いてヨソ見をして危なく脱輪するところでした。臀部のハートの形をした白い毛が何ともかわいらしくて。なかなか出会えない貴重な体験をさせてもらいました」
・ 鹿に遭遇とは非常に珍しい体験ですね。奈良人は県庁や市内に用事があれば、奈良公園の鹿と普通に出会えます。横断歩道に立っていても平気で鹿が現れて、同じように横断歩道に立って信号の変わりを待っています。露天のみやげ物売り場の前には数匹の鹿が、観光客が鹿せんべいを買うのを待っていますし、交通事故に合う鹿もたくさんいます。
 先日、家の中でイタチらしきものにも出会いました。きっと「北の爺」様より田舎に住んでいると思います。奈良の田舎の山はまだまだ動植物が豊富です。

○ シニアです。「 編集長、修羅場から脱出出来たでしょうか?!ニュースで最近の事件に憂慮してます。母首切り(子)、たてこもり(根性無アホ)、小指カレー(子)・・・世間で”最近の奴らはよーわからん”と耳にしますが、わたしの若い頃も祖母さんから、最近の奴・・・と聞かされてましたが”変”の型がへんです」
・ 昔からきっと大昔の太古の時代から、大人が集団でマンモス狩りをしていたころからオトナのグチで「最近の若いやつらは…俺たちの頃はもっと…」と言ってきたと思います。
 この呪文を唱え始めたら若者が作り出す文化についていけなくなって、認めるには若者文化はまだ未成熟なので、まずは否定的に迎えようと、自分でも気がつかない精神の老齢化が始まっているのではないでしょうか。
 でも確かに「変」の形が変ですよね。
 私たちの「変」は機動隊に戦争を吹っかけたり、○○号を乗っ取って外国へ強制的に出国させたり、ゲバ棒でよその大学に乗り込んだり。妙に政治がかって集団で凶暴で、当時のオトナたちから見れば、当時の若者は「最近の奴らはよーわからん」だったと思います。
 年齢の過渡期に起きる爆発的なエネルギーを上手に処理できないと、自分の若さにとんでもなく引き吊られる恐れがあります。いつの時代も極端から極端に走る人がいますし、まったく自分から動くことが出来ずに、時代の動きに便乗して騒ぐ人もいます。
 いつの世にも犯罪者はいて、いつの世にも被害者はいます。
 どう生きれば、そのどちらとも遭遇せずに天寿をまっとうできるか、が一番大切なようです。シニアさん、いつもテーマをありがとうございます。

■2007年05月21日(月)  原稿整理と校正に追われています。 編集長 朱
 23日までには終わります。それまでにお手紙の返事を溜めています。
 

■2007年05月20日(日)  締め切りです。修羅場に突入!     編集長朱

■2007年05月19日(土)  連休は何がしたいか、したくないか  編集長 朱
 もうそろそろ連休ネタは終わりにします。
 「うぶすな」6月号の編集の修羅場に突入しますので。

○ 匿名「もし秋に連休ができたらどうしようと、本気で心配してます。子連れで人ごみに出るのは疲れるだけやし、今年は子どもとテレビを見て、近くのスーパーで買物して、子どもとパチンコに行った。連休やのに、秋に連休が増えたら子持ちの両親はどうしたらいいんだ!いいんでしょうね」

・ 妻側からみれば、夫というカサ高いお荷物と1日ずっと一緒で、三度の食事から大変でしたでしょうねと、土日もなかったであろう奥さんに同情しました。
 どうも、勤勉を尊ぶ日本人は休暇が下手のようです。
 もう一人、刀砥ぎ(日本刀の砥ぎ士)が本職の友人が、あまり連休を退屈がりますので、時忘れの鳩間島につれて行ったことがあります。島に着いた当日に島民を招いて演武をして、その後はのんびりできずに、ゴロゴロ寝も食後のうたた寝もできずに、ひたすら、民宿の台所の包丁を砥いでいました。十数本の錆びた包丁を砥ぎ終わると「こんなヒマな島ではようやってられない」と翌日の一番の船で帰っていきました。
 また反対に、バイクの修理が本職の友人は同じように鳩間に到着すると、自分から「調子の悪いバイクはないか」と聞いて回り、修理の出来そうなバイクは次々と修理して、それはそれは満足そうに帰っていきました。
 私のように数日間を、まとめ寝をする人もいます。
 ようそんなに眠れるもんだね、と呆れられましたが、休日の過ごし方は人様々ですから。
 休日の目的を決めると連休が楽ですし、本腰を入れて春と秋の連休を楽しめます。
 では締め切りの修羅場に突入します。

■2007年05月18日(金)  チョンボをすればお便りが増えます。 編集長 朱
 なぜか、素知らぬ顔でサラリと抜けようと思いましたのに、質問がいっぱい…。

○ レインボーママより。「16日のヤギの解体の話がとても面白かったのに、1時間しないうちに書き換えたのはなぜですか? 15日もびみょーに変わってますねー。もう一度読み直したいのに16日の雑感、返せー戻せー。奇麗ごとじゃない本音の雑感楽しみにしてまーす」

○ 北の爺。「沖縄の離島の食事情、とても興味深く読ませていただきましたが、突然の書き換えに驚いています。どこにも支障がないように思えましたが、時節柄もしかすると過剰反応された方の投稿がありましたか。私は編集長より相当年配と思いますので、向かい風に立ち向かっておられる編集長の生き方に、アッパレと北から声援を送らせて頂きます。尚当地はジンギスカン鍋の本拠地ですから、ヒツジではなく、1度ヤギ汁なるものを食してみたいと密かに願っている次第です」

○ ※※です。「深夜の離島情報を楽しく拝読しておりました。なかなかリアルな現地ルポですが、取材の姿勢が正眼なので、完成度の高い現地ルポとして楽しく拝読しておりました。二度目に読み返している時、リアルタイムで削除されて何事かと案じておりました。深夜なのに早々に差し替えられた手記も流石なテーマで、揺るぎない記者の視点に感じ入っております。世間を騒がせている陰惨な事件を慮ってのことでしょうが、日々雑感の一ファンとして今回の姿勢は残念に思っております。雑音に囚われることなくご自身の信念を堅持して、うぶすなの正道をお進みありますよう、心よりご支援申し上げます」

・ みなさまご支援をありがとうございました。
 はい、昨今の悲惨な事件に「ヤギ汁現地ルポ」を考慮しました。まったくタイムリーなお話で、どうかなと思いつつ記者としての体験談を掲載したのですが、やはり敏感に反応される方がいらっしゃいましたので、ご意見を尊重させていただいて、即、原稿を差し替えました。
 それより、深夜の1・2時間の短い間に随分たくさんの方がご覧になっているのが分りまして、ありがたく思いました。まだ、数人の方からもご意見を頂いていますが、スペースの都合上、掲載を限らせていただきました。
 みなさま、ありがとうございます。
 今後も頑張ります!  

■2007年05月17日(木)  今時なお話に反論します。       編集長 朱
○ シニア「食の文化はそれぞれの地域によって違うのでしょうね、最近気になるのが”食育”?政府の一テーマですが、家族で食事をするシチュエーションが変化してきてる・・確かに習い事で時間が無いから、晩御飯はコンビニおにぎり持たせ、父親不在で育った子供たちは、どんな成人に?特例でしょうが近いケースは耳にする現在です、編集長ご意見お願いします!」

・ 我が家は大家族ですから、1日6回も台所に立っていました。つまり家族が多くてもみんな揃っての食事は難しいということです。
 まず朝食は早出する夫、夫の両親とその老親、次に学校に行く子どもたち、3組とも時間が合いません。意味もなく早起きする老親と、ギリギリまで寝たがる子供たちの食事時間を合わせる必要がなくて、朝は追われるように弁当を作りました。
 お昼は仕事ですし、家にいても忙しくてまともに昼食はしません。夜は相撲中継の終わる6時きっかりに親たちの食事。塾や部活で思い思いの時間に帰る子供たち一人一人と、おしゃべりをしながら食事の進み具合を観察します。いまは決まった時間にご帰宅なされる夫だけど、元気なうちは好きな時間に帰っていました。
 私も相当忙しい方ですが、家族、特に子どもたちへの配慮は忘れません。
 子どもは宝であり、しかも非常に傷つきやすい宝物なので、どれだけ気配りをしてもし過ぎることはありません。それでも親の目の届かないところで心に傷を負って帰ってきますので、自分で乗り越えるのが日々の成長です。
 子ども向けのアンテナは注意深く、どんな小さなSOSも聞き逃さないように、母親の痛みに直接シンクロするように気を配っていました。
 その2児も無事に成長して、好きな人と結婚して、立派に子どもの親になりました。
 ようやく子育ても親たちからも開放されて(3人とも介護して見送りました)、好きな仕事を楽しんでいます。
 女性も人として自分の仕事を持つ時代ですから、家族の集合時間の管理を押し付けて、人の生産能力をなくすのは政府としても損ではないかしら。マスコミが企画のために作った「食育」なるキャッチを、世間一般の風潮として捕えないで欲しいのです。
 家長制度はありましたが、サラリーマンや自営業が盛んになった頃から、家庭は母と子、舅・姑のもので、高度成長期は家庭に父親は不在でしたよ。
 これからはどこまで子育てや老親介護に、父親が積極的に関与するかが問題なのです。
 「食育」よりはるかに!

■2007年05月16日(水)  星砂、クモガイ、ヤシガニ、ヤギ…    編集長 朱
 常連さんからおたよりです。

○ 峠族です。「日々雑感は面白いですね。特に鳩間島の話が面白いです。始めは酒が飲めてのんびりできる田舎の島の話と思ってました。金があってゆとりのある人が手軽に行ける、プライベートランドかなって。それを『罪に連座するように…』ってことばにガツンときました。いまどきそんな気持ちで肉を食うのかって驚いたし、そんなふうに思える人たちがすごいです」

 草食動物のヤギは立派な体格の割には赤身が少なくて、大鍋で炊くヤギ汁が一番ムダがありません。祭りなどのご馳走として島中に振舞われます。
 解体見物の時はアガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」を思い出して感慨に浸っていました。
 島の重要な蛋白源はほとんど海から採れますが、島の開発も進んで新しい移住者が増えれば、今まで過疎地だから守られていた島の自然も次第に変わってきます。
 一番初めに気になり始めたのは、島の唯一の産業の「星砂採取」です。
 星砂は、遠浅の海辺の短い海草に付着している有孔虫(ゆうこうちゅう)の骨格が、砂浜にうちあげられたものですが、鳩間ではこの海草から刈り採って陸で乾燥させて、網で星砂だけを取り分けます。丘の一部に積み上げられた藻の残骸に、たくさんの「稚貝」が干からびて死んでいました。これだけの大量の稚貝が死ねば、当然成長する貝が少なくなります。星砂採りは島の自殺行為だと島の古老に訴えても、貴重な島の現金収入に観光客があまり強くはいえませんでした。
 見る間に島の海岸からクモ貝やサザエ、巻貝などが消えていきました。枝珊瑚も踏まれて平らになり、揺れる藻に隠れていた小さな熱帯魚も消えていきました。豊かな海が今ではグランドのようになっています。
 第二にヤシガニです。
 生態系もはっきりしないうちに乱獲して、今ではほぼ壊滅状態です。何年も前から「ヤシガニ」の保護を訴えても、島民だけでなく、観光客まで珍味として欲しがるので乱獲が止みません。
 野生化したヤギもめっきり減っています。
 鳩間から消え行くもの、星砂・クモガイ・ヤシガニ・ヤギ… 
 自然の一番の大敵は「人間」のようです。

■2007年05月15日(火)  島の饗宴は追い込みから        編集長 朱
  鳩間島にいらしたお客さまより、おたよりをいただきました。

○ 鳩間で会った◇▽です。「鳩間島で長田さんと出会えたことは大成果でしたよ。音楽祭でバテてた僕に「暑いからね〜」といって氷をカップ一杯くれましたよね。そしてナント!鴨鍋のカモの首を僕にくれました!ホースみたいな骨でビックリしましたが、肉がたくさんついてて本当においしかったです。だから島の人と思ってました。HP見て大学の講義や講演する編集長と知りませんでした!びっくりです!ほんとう島の人そっくりでした」

・ ははは……。島ではスーツを着ませんし、足元は宿のゴムぞうりです。鴨の処理をお手伝いしたので、つい扱いに優美さを欠いてしまいました。
 びっくりされた鴨はフランス大鴨で、鳩間で養殖をしている純粋の鳩間産です。雑食性で魚から野菜まで何でも食べて、海で水浴びして夕方には自分で巣に帰りますが、迷子になる子もいますので最後は追って巣に導いています。
 去年は私も鴨を追い込んでお手伝いしました。ここ数年はヤギが少なくて、ヤギ汁のお手伝いがありませんが、それまでは島の男が儀式のようにヤギを解体するのを待って、後始末を海でしていました。
 いままで餌をやって育てた生き物を解体するのは嫌なものです。
 その嫌な仕事を、数人で罪を分けるように解体しているのを、食べる側がじっと見ているわけにはいきません。どことなく、その罪に連座するような気持ちでお手伝いさせていただきます。
 随分前でしたが、子ヤギを屠(ほふ)るときに「かわいそうに」と無責任に声をかけて、島の男に「かわいそうって言うな!食えんじゃないか」といわれて、こういう行為は誰もが嫌なのなのだと自覚しました。その後はエセ動物愛護家のようなセリフは吐きません。
 きれいごとを言うなら、完全にベジタリアンに徹すべきで、夏場はアリも踏まないように外出を避けるべきです。
 離島の蛋白源は限られていて、ヤギ汁は島のみんなに振舞われるご馳走でした。
 そして鴨やヤギをサバくのも、島では男がします。嫌な仕事は男がしてくれました。
 離島で人口も少なく生活の便が悪くても、村落で寄り添うように暮らす海人(ウミンチュ)には、内地人(ナイチャー)にはうかがい知れない、いたわりと優しさがありました。

■2007年05月14日(月)  核と個性とコアと星。           編集長 朱
 ハトマ島報告の前に、お2人からお便りをいただきましたので、今日明日に渡ってお答えします。

○ 子持ちデザイナー「『コア』の話有難うございます。『核』って事は勿論知ってたんですが、超若い子から言われたので・・自分で改めてネットで調べてみましたよ。ネット用語で”話題の中心で引っ張ってく人みたいな”と解説がありました。俺の場合は誉め言葉?いやみ?微妙ですが誉めと受け取っときますwww俺もけっこう引かないタイプだからな〜編集長も『コア』ですよね!ハトマ島の話にしても他の話でも、自分の目で見たこと思うこと全くブレずに書いててくれてるし”できた人”だと思います!おもろい話つづき頼みます!」

・ お褒め(?)いただき、ありがとうございます。
 コアを持つことは大切なことだと思います。コアとはポリシーであり、自分らしさであり、精神のより立つ基盤だからです。
 地球の核心をコアといいますが、地球を形成する磁力の源であり、引力のすべてはその一点に向かい、また核から発するものに地球上のすべての事象は影響を受けています。これは人間にも言えることです。その方の個性とはその方の「コア」から発するもので、誰にも否定されないし、してもならないものです。
 ということは人間の頭の数ほどコアがありますので、個性を大事に一歩も引くなと互いに頑なになれば、後は戦うしかありませんよね。ところがこれがよくしたもので、コアとは元々が磁石なものですから、くっつきあう性質があるのです。つまり、一人で突っ走れなくて、気の合う仲間と徒党を組むか、自然にサークルができたり、特に好きな人とは家庭を持ちたい、また同病を相哀れむ、という弱さも兼ね合わせているのです。
 気(又はコア)の合う人・気の合わない人。気の弱い人・気の強い人。互いのコアを侵食しない限り折衷案で仲良くやりましょう。
 そして「超若い子から”コアな人”ですからねって」言われた「子持ちデザイナー」さん、才能も経験もある大人の熟成したカリスマオーラで輝いて、未経験で世間が少し怖い若い子たちの、目指したい希望の星であってください。

 明日は鳩間島のお客様からのお便りです。

■2007年05月13日(日)  鳩間島のどこがいいのと聞かれても… 編集長 朱
 お2人さんいらっしやい。

○ 子持ちデザイナー「 土日ゆっくりしたくて、追い込みで企画完成!おかげで月曜「プレ」です。フゥ〜・・今日仲間が俺に”コアな人”ですからねって言われたんですけど、気になってます。コアってなに?」
・ コアとは核心です。つまり核のある人。妙な芯のある人。それがナマってこだわりのある頑張り屋さんとか、集中型のマニアックな人を差すと思います。私は、ガチンコのコアな人ですし、このブログに参加される方は、保障付の「コアな方々」です。

○ レインボー(虹=2児の)ママです。「家族旅行は出費がかさみますが、編集長さん教えてくださった方法なら安く行けそうですね。沖縄まで行くなら同じところで長くいるより、たくさん行った方が得だと思います。それとももう色々行かれたんですか。行かれたなら他のところより鳩間島が良かった訳が知りたいです」
・ 沖縄ならどこも自然が豊かなのではなく、本島は大都会で、島の中央や北の僻地さえもきれいに舗装されて、家の建て方や庭の造りがハワイっぽくて米軍のにおいがします。また本島近くの離島も海中道路が走って、自然より暮らしやすさを追及して、どこもリゾート地っぽくなっていました。
 与那国や西表島は島そのものが大きくて、観光客は地元島民の日常と接触できずに、泊まった民宿の生活を見て島を知ったようなつもりでいます。観光で成り立つ島は、当然ながら観光客は大切なお客さんなので、不快なものは隠します。
 その最たる島が竹富島です。
 離島のテーマパークのようです。これほど美しく島を保つには、島民の日々の努力と協力なしに美観は保てません。手作りの造花のような美しさでした。
 また鳩間島のような離島でも海の造形は10年見れば分ります。ダイビングのポイント、釣りのポイントは頭に入り、そこが毎年、次第に荒れていくのを見るのは辛いものです。潮干狩りをしてもかつてのように持ち帰れないほどのクモガイやシャコガイを拾うわけでなし、ヤシガニのように希少価値になったものを探してまで食べる必要もありません。
 夜空の美しさも、防犯のために街路灯が灯りはじめた時点で、闇がなくなり、瞬くような輝きは力をなくしました。
 どこの砂浜も漂着ゴミだらけ。
 ではなぜハトマに通うのか。
 明日につづく。

■2007年05月12日(土)  鳩間島での「我が家」は…       編集長 朱
 昨日のつづき、お手紙の返事です。

○ レインボー(虹=2児の)ママより。「編集長の生き方に刺激されます。私は2児の母です。なかなか寝ない子どもを寝かせつけてネットサーフィンするのが私の旅です。連休は遊園地の入り口から並びました。人気の遊具はパパと順番でずっと並びました。みんな疲れてもうこりごりでした。次の連休は近くの公園が空いてて遊べてよかったですが、ガランとして淋しかったです。やっぱりみんなと同じように混んだところで思い出を作るほうが良かったでしょうか。テレビの帰省ニュースを見ながら考えてしまいました」

・ みんなと同じように、と考える必要はないと思いますよ。ご家族のリズムに合った遊びや旅行の方が疲れませんし、それに「我が家らしく」を守った選択肢の積み重ねが、いずれ、これでよかったのだとの自信につながります。だから、ガランとした遊園地で、貸しきり状態を楽しむのもいい思い出になりますよ。
 私たちが、新婚当初にハトマ島に渡って以来、30年近くこの島に通うことになったのは、このGWにも島民の帰省がない過疎の離島で、当初は電気も水道もない忘れられたような島だったからです。
 20数年前のハトマ島は、子持ち家庭が島で一軒でした。
 新婚さんから子持ちになっても毎年来る旅行者は、当然、島では目立ちます。同じような年の子持ちのご一家とはすぐ親しくなって、古老は「どうしたらあんたたちのように、島から出てった家族がまた遊びに帰るようになるかねぇ」と聞かれるほど、島の生活に馴染んでいました。
 子どもが成長すると小学校行事の「鍋っこ遠足」にも参加させていただき、リヤカーに鍋釜を積んで海岸で飯ごう炊飯をしたり、こちらの2人と島の子2人の子ども会で、西表島まで小舟に乗った遠足もしました。またご家族が奈良に来てくださることも、島の先生一家が我が家に泊まり、みんなで奈良見物したりと、奈良の田舎と沖縄の離島が、距離を超えた交流を深めました。島に滞在中は年寄り家庭の漁の手伝いや、さんご礁の網入れのお手伝いもさせていただくうちに、次第に島民全体とも遠い親戚のようなお付き合いになりました。
 こうなれば双方ともが連休を楽しみにします。
 連泊する民宿は、実家より頼もしい実家になって、上げ膳据膳のわがまま娘に戻ることができます。子どもたちは子ども同士で時間を忘れて島の遊びをして、つれあいは引く手あまたな飲み相手でしたが、子どもが成長して独立すると、私たちは元の新婚時代に戻って2人で島に通っています。
 約30年近く、長いようで短い歳月です。

■2007年05月11日(金)  鳩間島での別れは涙、涙の…     編集長 朱
お便りがとどいています。

○ 子持ちデザイナー。「メッセージ : ハトマ島の話いいですねー!興味出てきたのでネットで検索してみました、海・空の青と砂の白すごいコントラスト・・・パソコン画面見つめて・・行った気分・・いつかいきたいっす!只今企画書作り真っ最中フゥ・・」
・ がんばってください。私も、自由奔放な感性で書きなぐった投稿を、個性を残しつつ筆者の思いが伝わるようにリライトしています。

○ 元峠族。「自分も若いころ長崎まで行ったことがあります。海は内地の海と違いますね。毎年行ってるなんてすごいです。またぶらり一人旅してみたいものです」
・ ほんとうに海の色が基本色から違いますよね。絵手紙を描こうと思っても青色の出番はなくて、緑色に黄色ですもの。ペパーミントゼリーのように透明でした。旅は一人もステキですが、ご夫婦で旅をするのも楽しいですよ。これからの人生は、お二人で寄り添うの方が長いのですから。

○ 受験生です。「鳩間島を検索したら、瑠璃の海が出ました。瑠璃の海は毎週見てました。あの島に行ってるんですか。いいですね、やっぱりきれいですか?」
・ はい、きれいでした。海だけでなく、夜空も、空気も、浜辺も、逃げ遅れた熱帯魚も、熱帯の花々も。あと1年辛抱して、受験生でなくなったら、自分へのご褒美として大阪南港から格安の船で行くか、チケット屋さんで株主招待券を期限ギリギリの格安で買って、ぜひ西表島からまだ向こうの、小さな小さな離島に渡ってください。瑠璃の海と瑠璃が歩いた石垣の道と、星空がまっていますよ。

○ 覚えてくれてますか◇▽です。「鳩間島ではお世話になりました。僕はあれから石垣島に行って竹富島にも行きましたが、やっぱり鳩間が一番でした。なぜ一番かと言うと酒が飲み放題だったから(^▽^)ウソウソ。桟橋の別れに泣きましたよ。あんな感動的なあったかい見送りは初めてです。どの島もあんなうれしくて悲しい見送りはしてくれません。恥ずかしながら、船の中でボロ泣きでした。僕だけじゃなくて、知らない女の子も泣きじゃくっていました。長田さん、ありがとうございました。桟橋の端っこまできてタオル振ってくれて、テトラで見えなくなるまでタオル振ってくれて、三味線弾いてくれたおじさんも、歌ってくれたお姉さんも、みんなありがとう。来年も必ず鳩間島に行きます。そして僕もみんなを桟橋で見送りします。来年もハトマで会いましょう!」

・ 覚えていますよ。音楽祭のお見送りは、桟橋に太鼓や三線や三板を持ち出して、手踊りして、船が出るたびに一人づつ全身で、ありがとうさようならまたおいで、と唄います。もっと高じると船出する船を追うように桟橋から飛び降りて、海中から手を振る若者もいます。危ないので島では禁止していますが、さようならを最高に表現したくて桟橋から飛び込むのを、やめろと無下には言えません。浮かれて道頓堀に飛び込む若者とは、違いますので。見送る側も泣いていますよ。娘さんが友人に肩を抱かれて泣きじゃくっていました。また来年おいでください。毎晩、楽しく飲みましょうね。

■2007年05月10日(木)  鳩間島でも都会の風が…       こ編集長 朱
 島の遊び方は人によってさまざまです。
 一日、エメラルドグリーンの海色のグラデーションを楽しむのもいいし、プカプカ浮いて流れても、潜っても、磯で魚を突いても楽しいけど、やっぱり怠慢な旅行者は、三線を聞いてビーチャー(酔っぱらい)するのが最高です。連休が終われば目まぐるしく変わる浮世の時間の住民なのだから、時忘れの竜宮の島にいる間は、贅沢な過ごし方をしたいもの。
 とただいま、秒単位のラジオの収録と、時間単位で人と会う取材に追われながら、深夜に持ち込んだ仕事の合間に、ふと考えています。
 あの鳩間島での時間は、骨と骨の間の軟骨のようなものだと。
 日常と日常の間に、わずかに非日常を入れることで、変わり映えのしない日常に呑み込まれることなく、新鮮で新たなアイデアも沸いてくるというものです。
 また島の良いところは、普通なら接触しない異文化に住む方とも知り合えることです。
 今回、昨年と続いて「出張ホスト・彼氏代行業務」を生業としてる方に会いました。数日、語り合って人柄にも触れて、出張ホストなる怪しげな職業に対する考えが変わりました。
 紹介されたホームページも覗いて見て、何とまぁ、不思議な世界があるものだと感心します。仕事柄、ニューハーフやゲイの方とも接触があり、ホストも知っていますが、店に縛られずに出勤もなく、活動拠点や発信基地がネットという不確かな仮想現実に、生身の人間が住めて、職も成り立つなど、裏は裏なりに奥深いものだと感じ入ってしまいました。また、人口が多いから、少数の異端も生息できる都会ならではの職業でしょう。
 オモテ稼業も裏稼業も、鳩間の潮風に当たれば、みんな平等の飲み友達になるのがありがたいですね。
 10日です。始めの締め切りに突入しました。
 でもがんばって顔を出しますので、また遊びに来てください。

■2007年05月09日(水)  鳩間島で食っちゃ寝、食っちゃ寝……  編集長 朱
 一ヶ所で連泊するバカンス型の旅行は、移動がないので宿で洗濯が出来ます。
 すると着替えは少なくて済むし、島のゴム草履に履き替えれば、移動中に蒸れた靴もカラっと干せます。カバンも部屋の隅に置きっぱなしで、時間に追われることもなく、心の中から足の指まで伸び伸びとできるのです。
 定期船から下りたお客さんがすぐに島内観光して、「何もない島ですね」とたった1泊で鳩間を語り、翌日は次の島に渡ろうとするので、「それだけ離島を回れば、ここは! のお薦めの島の一つや二つはあるでしょう?」と記者根性で取材すれば、ほとんどの人が観光案内に出ているようなことしか話せません。
 当然ながら、案内書の記事を確認をしているようなものです。
 その方は「同じ日にちを使うなら、じっとしているより数を移動した方が得した気がする」と言います。なるほど、島を数でこなすと充実した気分になるでしょう。でもせっかくの連休だから、日常をだらだら、でれでれと過ごすのも中々贅沢なものです。
 1日の時間の流れが「ご飯」で決まります。
 朝食、昼食、夕食、飲む時間。
 その間々のお昼寝タイム。
 空は晴れて天高く、重なり合った枝葉の木陰に寝ころんで、脱いだゴム草履を枕に、波の音を聞きながら、うつらうつら。
 はっと気がつけばもうお昼。
 何もしないのに空くお腹。女将の手料理の上げ膳据え膳は最高に美味しくて、目の前の幾つもの色が変わる海の色を見ながら、波の音をBGMにビールでホロ酔う心地よさ。
 で、またうたた寝。
 そしてお散歩。ついでに友人宅に表敬訪問。次々とおもてなしに出されるビールを飲んで、ひと通り散歩が終わる頃には、そろそろ夕飯の時間です。
 これからが島時間の絶頂期になります。
 昼寝で養った鋭気で、さぁ飲めや唄えや、大いに語れの時間帯。夕飯から深夜まで境なくなだれ込む頃には、島のあちらこちらから三線の音色が流れて、鳩間の夜は限りなくゆっくりと時が過ぎます。 

■2007年05月08日(火)  鳩間島で飲めや唄えや踊れや…    編集長 朱
 連休はみなさんどうされていましたか? 
私はここ30年近く通いつめている沖縄県西表島からまだ先の、小さな離島の鳩間島に今年も行って来ました。
 日頃は島民が約50〜60人くらいの、静かでのんびりとした離島ですが、春は、狭い島をもっともっと狭くして、一気に1000人もの観光客を呼び込む、春の大イベント「第10回鳩間島音楽祭」がありました。
 実はこの音楽祭の第1回の創立から関与していましたので、毎年の音楽祭の行方がとても気になっていました。この主催者の「加治工 勇」さんは私のラジオ番組「はい、うぶすな編集部です」や「うぶすな交流会」にも参加されて、そのまま「島唄ライブ」を、映画あかりの里でも使った王寺町中央公民館で開催したほど、うぶすなとは深い仲でもあります。
 勇さんは離島から本土に向って自分の三線と唄を発信して、私は奈良の郡部から新聞・電波・映像の複合メディアを駆使して地域レベルの文化を発信しています。
 何かの代表でそれを支え続けることは、必ず非難や、中傷、揶揄などが浴びせられますが、指を差す側にもそれなりの正義があります。
 離島の狭い世間で、さまざまな価値観の人々が一緒に暮らすということは、並大抵な苦労ではありません。決して、離島は桃源郷ではありませんが、それらをすべて分った上で、私は、鳩間島は桃源郷だと思えるのです。
 決して飢えない豊かな自然に恵まれて、生活苦もなく平和だからこそ、コップの中の水を騒がせて見たくなる、人間が生まれ持ったサガを見ているような気がします。
 さまざまな問題を内包しながら開催した「音楽祭」はそれでも楽しく盛り上がって、私は民宿のお手伝いで「かき氷」を売りました。売れに売れて200杯以上も売りました。
物が飛ぶように売れるってほんとうに面白くて、十分に出店屋さんを楽しむことが出来ました。

○  お帰り〜?「私のGWは動物園・買い物・潮干狩り・買い物・子供の日催事場・買い物・墓参り・買い物でクタクタ、今日から仕事いきなり企画会議!できるかっちゅうねん!ハトマ島の話たのみますよー!(子持ちデザイナーより)」

■2007年05月01日(火)  連休準備のためお休み         編集長 朱
・ 一週間休業します。

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